先日、小旅行に行ってきました。
とにかく緑の多いところで「何もしないことをしたいね」ということで、多摩地域に行くことに。都会のコンクリートジャングルでせわしなく暮らしていると、電波さえ届かない山奥にこもりたいという願望がたまにわいてきます(笑)
ということで「何もしないことができそう」を軸にリサーチ…□_ヾ(^-^ヽ)
五日市というところからバスで1時間くらい行った、檜原村(ひのはらむら)というところに良さげな旅館があるので、そこに泊まることに。檜原村は東京都唯一の村なのだとか。
新宿から立川まで行き、青梅線で拝島へ。そこからまた五日市線で終点の五日市へ。
そこからバスに乗り込み、檜原村へ向かいました。
バスから見える風景はまるで東京とは思えない!
なんたってセブンイレブンに「釣りエサ(ぶどうむし)500円」なんて張り紙がしてあるんだもの(笑)
バスにゆられること1時間、「東京都檜原都民の森」に到着!
今回は都民の森のフォトレポートと、森林浴の癒し効果について書いてみました。
森林セラピーロードから本格ハイクまで楽しめる東京都檜原都民の森
東京都檜原都民の森は、東京都が運営しているハイキングコースです。
同じ「都民の森」と名前が付く場所が奥多摩町にもあるのですが、それとは別のところです。
檜原都民の森には、4~5時間の本格的なハイキングコースもあれば、「森林セラピー」たるものが楽しめるセラピーロードもあります。
妊娠9カ月の妊婦としてはさすがに本格的なハイキングはできないので、セラピーロードを歩くことに。
木工手作りが楽しめる工房もあって、ちょっとした木箱からダイニングテーブルやベンチなどの本格的な家具作りまで体験できます。
その他にも、シイタケ狩りに繰り出したり、ツリークライミングやヨガなどの楽しいアクティビティもあり、子供から大人まで楽しめるイベントや体験教室が満載です。
詳しくはウェブサイトを。
セラピーロードって何?
セラピーロードとは、特定非営利活動法人セラピーソサエティによって認定されている散策路のことです。血圧やストレスホルモンの低下など科学的効果が専門家によって認証されていて、全国に63か所あります(2018年5月現在)。
千葉大学の宮崎良文教授主導で始まった数億円規模の国家プロジェクトで、全国に100か所の森林セラピー基地を設立することを目指しているとか。「森林セラピー」という言葉も、宮崎教授が作ったそうです。
セラピーロードは高低差が少なくて歩きやすく、子供からお年寄りまでが利用できるのが特徴。
もちろん妊婦さんにも良いということで、健康オタクとしては行ってみないわけにはいかない!
でも都民の森のセラピーロードは、たどり着くまでに坂道&階段があって、妊娠9か月の妊婦としてはちょっとキツカッタ・・・
頼めば送迎車が上の森林館まで連れてってくれるみたいなのですが、強がって利用せず(笑)
100メートルダッシュでもしましたか?ばりにぜぇはぁしながら、スタート地点の森林館にたどり着きました。レストランや休憩所もあります。
都民の森のセラピーロードの正式名称は大滝の路。
折り返し地点の三頭大滝までは片道20分です。
セラピーロードにはウッドチップが敷き詰められていて、歩きやすかったです。
コンクリートとちがう歩き心地。サクサクしていて気持ち良い。
途中の見晴らしも最高です!これが東京都内とは!
色々な植物や小動物との出会いもあります。
大きな双眼鏡を持ち歩いて、バードウォッチングを楽しんでいる人々の姿も。
山吹は檜原村の花なんだって。
尺取り虫を発見。
さすがに藪に蛇がいたのにはビビりましたが。
一つ残念だったのは、ツーリングのバイクの音がうるさかったこと。
最高のツーリング日和なのはわかるけど、これじゃあ野鳥が逃げちゃうよ・・泣
てくてく楽しく歩いて、セラピーロードの折り返し地点の三頭大滝にたどり着きました!
吊り橋でパシャリ。森林効果で妊婦元気いっぱいだよ。
旅行に行ったときの私たちのお決まりのポーズを。
セラピーロードの終点には休憩スペースもあったので、気持ちよくてここでお昼寝しちゃいました(笑)
セラピーロードならでは!森林浴の効果を実感
セラピーロードの折り返し地点には、森林浴の効果をまとめたデータも(こういうの大好き!)。
ちょっと汚れて見にくいですが、シェアします。
副交感神経の活性化
都市部と比べてこんなに変わるんですね。
ストレスホルモンのコルチゾールも、森林の中では16%も下がるとか。
血圧や脈拍数の減少
脈拍数も下がっちゃうんですね。
私はもともと徐脈(1分間の脈拍数が60以下)ぎみなので、森林の中にいすぎるとそのうち昇天してしまうかも(笑)
森林の香り成分フィトンチッド
森林の中って独特ないい香りがして癒されますよね。それがきっとフィトンチッドの香りだと思います。ストレスを減らし、血圧を下げてくれる効果があるそうです。
森林の中では緊張:不安・混乱・怒りが軽減される
都市部と比べると緊張・不安・混乱・怒りの感情が緩和し、活気が高まるというデータ。
私も仕事で行き詰ったときによく新宿御苑に散歩に行きますが、帰ってくると不思議とわちゃわちゃ考えていた気持ちが落ち着いて、思考が明晰になるのを感じます。
森林セラピー発案者の宮崎教授も「森林浴で最も良い効果を得られるのは、病気にかかりやすい状態になっている人」とインタビューに答えています。
毎日ストレスに晒されて、疲れやすく、イライラしやすくなっている人は、病気とはいえないまでも、「未病(みびょう)」の状態。「不定愁訴(ふていしゅうそ)」とも言いますが、私も会社で忙しく働いていたときは常にそんな状態でした。
実は妊娠後期に入ってから、風邪にかかりやすくなったり疲れやすかったりと不調が続いていて、寝たきりで何もできない日もありました。でも、旅から帰ってきてからは不思議と元気いっぱい!改めて森林浴の魅力に恋に落ちたので、新宿御苑にかなりの頻度で通っているのもあるのかもしれません。
心身ともにお疲れの時こそ、家の中でスマホをいじったりゲームしたりするのではなく、森林の中でデジタルデトックスするとよいのかもしれません。
幸福度ランキング2018でトップのフィンランドも、アウトドアがさかんな国ですからね。森林に触れることは確実に幸福度アップにつながりそうです。
東京都内で気軽に行ける「プチ森」と森林浴の効果についてはこちらの記事を▼
森林浴についておすすめの本「NATURE FIX」
今回の旅の帰りに本屋に寄ったら、なんともタイムリーな本との出会いがあったので、早速読んでみました。
アメリカのジャーナリスト、フローレンス・ウィリアムズ氏が、森林と脳の関係性について調べるため世界中を飛び回ります。宮崎教授の研究ツアーに参加するために、日本に来た時のことについても綴られています。この本によると、日本は世界的にみても森林浴推進国なんだとか。「森林浴」という言葉も日本発祥で、英語になっていますもんね。アメリカ、日本、韓国、フィンランドと、森林浴を研究するモチベーションの文化的違いなども、面白い見方が読み取れます。
頭を使う仕事をするなら、森林浴は欠かせないと思わされます。←影響受けやすい(笑)
NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる 最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方
フローレンス・ウィリアムズ
ちなみにこんな旅館に泊まったよ
都民の森から約3キロ下ったところにある兜屋旅館に宿泊しました。
味のある建物は、なんと築250年だとか。
お部屋からは、ダイナミックな山と渓谷が見渡せる。
山菜と川魚の懐石料理が食べられて、心身ともに癒されました!渓谷を見下ろせる温泉もすごくよかった~。
子供が歩けるようになったら、またここに来たいなぁ。