コーヒー中毒だった私がカフェイン断ちした理由

コーヒー中毒 カフェイン断ち

コーヒーを習慣的に飲むのをやめてから、はや2年。

以前はコーヒーが大好きで、毎日必ず2、3杯は欠かさず飲んでいました。ワシントンDCに住んでいた時には、街を歩いていると数ブロックことに必ずコーヒーショップがあるため、外出するたびに立ち寄っていました。朝食後に1杯、午後に1杯、夕方にもまた1杯・・・そんなコーヒー中毒だった私がなぜコーヒー断ちをすることにしたんでしょうか?コーヒーをやめてよかったこととは?

2年前の私は、ひどいアレルギー性鼻炎とPMS(生理前症候群)に悩まされていました。薬に頼る以外に何か出来ないかと調べ始めた時、減らすべきだと分かったものの一つのがコーヒーだったのです。

この記事は、アレルギーとPMSのために大好きなコーヒーを手放した20代の私が、医師の書籍や研究などから学んだことを元に、カフェインの体に対する影響や自分自身の体験についてまとめたものです。健康情報の正確性については万全を期しておりますが、私は医師ではありませんので、参考程度にお読みいただければと思います。参考文献については記事下に掲載しております。

コーヒーと関連するホルモン、コルチゾールとは?

アレルギーとPMSには、コルチゾールというホルモンが共通に関係しています。

コルチゾールは起床と睡眠のリズム、空腹感、消化、血圧、そしてストレスなどに関わるホルモンです。腎臓の上に乗っかっている、豆のような形をした副腎という器官から分泌されます。コルチゾールの主な仕事は、血糖値を上げることです。そうすることで、体は糖(グルコース)をエネルギーとして使うことができます。

元々この副腎から出るコルチゾールやアドレナリンは、人間にとって緊急事態にいわゆる「火事場の馬鹿力」を出せるように備わっているホルモンでもあります。

危険な目にさらされた時に、自分でも信じられない力が出ることがあると言いますが、これはコルチゾールやアドレナリンが力を発揮しているのです。大昔前は今のように鍵の閉まる頑丈な家もありませんでしたので、夜の間でも外敵にさらされていました。そんな時にすぐに全力で逃げられるように、人間に備わっている機能なのですが、今はそんな目に遭うことってめったにないですよね(アフリカのサファリに身一つで投げ出されたり、首狩り族の住む村で迷子になったりとか笑)。

でも現代人の生活にはそのような危険がないのにもかかわらず、コルチゾールが沢山使われてしまう機会で溢れています

その主な使い道がストレスの対処です。

コルチゾールは血糖値を上げると書きました。そうすることで、体にエネルギー源となるグルコースを送り込むことができます。また、コルチゾールは血圧も上げるので、脳はより多くの酸素を取り込むことができ、思考が明晰になり、素早く判断を下すことができます。

そろそろ、それがどうコーヒーと関係しているの?と思い始めているかもしれません。
そうです、カフェインを摂取するとコルチゾールが出てしまうのです。

エネルギーがアップして思考がクリアになるならいいじゃない!
と思いますよね。

問題は、それが頻繁に行われすぎてしまうということです。

現代人の生活には、昔の人々が経験しなかったようなストレスが多すぎるのです!

自分がストレスに感じていなくても、騒音や大気汚染などの環境もストレスとして体は反応します。それに加えて満員電車や人ごみ、女性なら重いカバンに痛いハイヒール、会社に着いたら嫌味な上司や出来の悪い後輩、注文の多い取引先に、噂話ばかりする同僚、家に帰ったら泣き叫ぶ子供・・・あー書いているだけでコルチゾールが上がりそうです。汗

そんなイライラやモヤモヤを解消するためについつい手を伸ばしてしまうコーヒー。

そのカフェイン投入によって、またあなたのコルチゾールはどんどん使われていくのです。体にとっては、さらにストレスを受けているのと同じ状態になります。

コルチゾールが増えすぎるとどうなるのか 

コルチゾールの役割からして、エネルギーが得られて思考がクリアになるならいいじゃないの!と思いますよね。

コルチゾールは副腎という器官から分泌されますが、副腎はあまり使われすぎると疲れてしまう。そして機能が低下していきます。

さらに、血糖値を急上昇させる食生活やストレスの多い生活をしていると、コルチゾールを多く分泌するために副腎が酷使されてしまう

コーヒーやエナジードリンクを飲んだ数時間後や、一日の終わりに、何だかわからないけれどぐったりした状態になることはありませんか?または、コーヒー飲んだのに全然効かないな、疲れとれないな、という状態。それが副腎疲労です。

で、それが鼻炎や花粉症などのアレルギーとどう関係しているの?

コルチゾールにはもう一つの役割があります。炎症を抑えることです。

アレルギー反応とは、体の中に入ってきたアレルゲン(花粉などアレルギーを起こすもの)を有害物質だと察知し、ヒスタミンなどの炎症性物質を出して、体の各所で炎症を引き起こすことです。

アレルギーが酷い人はステロイドや抗炎症剤を飲んだりして、アレルギー反応を抑えようとしますが、コルチゾールもまさにステロイド系のホルモンなので、本来であれば炎症を抑える働きをしてくれます。

しかし、ストレスやカフェインの過剰摂取、血糖値を急上昇させる食事などによってコルチゾールが別の問題対処に使われていたり、副腎の働きが鈍くなっていると、アレルギーの対処ができなくなってしまいます。結果、鼻炎や花粉症などのアレルギーが悪化するというわけです。

血糖値に関してはこちらに詳しくまとめてあります。

砂糖とアレルギーの関係についてはこの本がおすすめです。

じゃあPMSとはどう関係してるの?

PMSとは生理前に現れる、頭痛や腹痛や浮腫みなどの身体的症状、落ち込みや気分の上がり下がりなどの精神的症状のことで、Pre-Menstrual Syndrome(生理前症候群)の略です。症状がさらに重く、感情や行動に深刻な影響を与える可能性があるものがPMDDと呼ばれています。

PMSやPMDDの症状には、身体的なものと精神的なものに分けられます。

カフェイン摂取によってコルチゾールが過剰分泌となると、精神的症状の部分が強く出ることが分かっています。

PMS/PMDDと、カフェインの関係について詳しくは、以下の投稿にまとめてあります。

それ以外にも、色々とあやしいコーヒー

さらに、市販の安いコーヒーには残留農薬や加工過程で様々な薬品が使われています。毎日摂取していると体に蓄積され、癌の元になるという懸念もあります。

また、カフェインは鉄分などミネラルの吸収を阻害します。酸性の飲み物であるため、口臭も悪化させてしまいます

もちろん、コーヒーにはリラックス効果や利尿効果、特定の癌の予防など、色々なメリットもあると言われているので、デメリットばかり見るのもよくないですが。

でも、私の場合まずは2週間と決めてコーヒー断ちをしたら、もうコーヒーが飲めなくなってしまったのです。

2週間もコーヒーを抜いたら、久々に飲んだ時に心拍数が上がりすぎて大変なことになってしまいました。それから、飲むとすぐ頭痛がくるようになりました。どれだけ体にとって刺激の強いものを長年飲み続けてきたのかがわかりました。カフェインの過剰摂取で亡くなる人も沢山いるわけですから、コーヒーは依存性の高い刺激物なのです。

今ではディカフェコーヒーで心臓バックバクです(ディカフェでもカフェインは0ではありませんからね)。一時期カフェイン入りのお茶もすべて抜いていた時は、緑茶やチョコレートでも心臓バックバクでした。笑

むしろ危険なので、少しくらいはカフェインを取り入れた方がいいかなぁとも思っています。

結局のところ、コーヒー断ちしてよかったことは?

コーヒー断ちの他にも諸々の食事やライフスタイル改善を行っていたので、コーヒーをやめたことだけではなくて複合的なものではありますが、カフェイン断ちをして体に現れた変化とメリットを挙げるとこんな感じです。

1.アレルギーが改善された

これはコーヒー断ちに併せて食生活も改善したからというのもありますが、花粉が一番ひどい時期でもティッシュ箱を一日に一箱使うことはなくなりました笑。そして以前は朝起きたら鼻水とくしゃみが数時間止まらなくなるという「モーニングアタック」に襲われるほど、ハウスダストのアレルギーがひどかったのですが、今ではほとんどないです。

2.PMSが楽になった

これもコーヒー断ちと併せて行ったあれこれの改善も関係していると思いますが、以前は強く出ていた気分の上がり下がり、不安感、憂鬱感、頭痛などがかなり軽減されました。

3.頭痛がなくなった

以前は頭痛持ちで、頭痛対策アプリ「頭痛ーる」を愛用しているくらいでしたが、今ではほとんどありません。台風のときか生理前にほんのちょっとあるかな?くらいです。

4.睡眠の質が上がった

元々寝つきは良い方ですが、ベッドに入ると数秒で寝れてしまいます。本当に神業です。そしてぐっすりと眠れるので目覚めも良いです。目覚めた瞬間に筋トレできるレベルです。笑

5.節約になった

毎日100~600円くらいコーヒーを外で飲むのに使っていましたから、お財布も大喜びです。笑
平均300円のコーヒーを平日に毎日1杯買ったとしたら、1か月で6000円、1年では72,000円、10年では72万円です。
そしてこの本の考え方を取り入れると、これを年利10%で運用したら、10年で121万円になります。自分の健康に害になっているかもしれない液体を毎日体に流し入れることに、10年間で72万円も払っているということ。運用すれば120万円を超えるので、それだけ機会損失をしているということになります。ちなみに米国株は、過去30年間年利10%で成長しています。かなり経済的な考え方ですがね^^;

コーヒーの変わりにちょこっと運動で『エクササイズスナック』

ここまでお読みいただいて、「自分もカフェイン断ちしてみようかなぁ」とちょっと思い始めている方。「でも朝コーヒーがないと無理」なんて思いませんか?

朝のコーヒーは「自分スイッチ」であり、文化であり、アイデンティティのようなもの。不快な症状を軽減したいからといって、朝のコーヒーがなくなると寂しいですよね。私自身がそうなので、分かります。

だからこそ私は、朝に筋トレをすることにしました。

コーヒーは交感神経を刺激し、血圧を上げ、脳にめぐる酸素や血流を増やしてくれます。それで、エネルギーUPしたような感覚が得られます。

運動も、脳にめぐる酸素や血流を増やしてくれるので、コーヒーと同じ作用が得られるじゃないか!しかも、筋肉も増える!

ということで私はこれを「エクササイズスナック」と呼んでいます。

目が覚めない時は、ちょこっとスクワット。ちょこっとプランク。ちょこっとジャンピングジャックス。

それから昼間オフィスで眠くなったら、階段で1階から5階くらいまで駆け上がるなど。あっという間に目が覚めます。笑

▼コーヒー断ち後にすっきり目覚めるには

コーヒー中毒がコーヒー断ちをするには、禁断症状も出るし、それなりに大変でした。

でも代わりに新しい、もっと良い習慣をつくることで、続けることができたんだと思います。今でもコーヒーの香りは大好きなのですが、香りだけで満足ができます。笑

コーヒー断ちをするには、いきなり完全に抜こうとはせずに、まずは1日3杯を1杯に、毎日を3日に1回に、それを1週間に1回に、と少しずつ抜いてみてください。

また、こちらの記事にコーヒー断ちにおすすめなノンカフェインまたはカフェインレスの飲み物をまとめましたので、参考にしてみてくださいね!

それでは、コーヒー断ちしてもっともっと健康に!

コメント

  1. Fituro Fitness より:

    Wow! I think that’s amazing! This is a great read! I learned something new today.

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