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コーヒー中毒だった私がコーヒー断ちした理由

コーヒー中毒

コーヒーを習慣的に飲むのをやめてから、はや2年。

以前はコーヒーが大好きで、毎日必ず2、3杯は欠かさず飲んでいました。過去のブログでも、アメリカのコーヒーショップをいくつか紹介しているので、いかにコーヒー好きだったかが伝わるかと思います。アメリカでは街を歩いていると数ブロックことに必ずコーヒーショップがあるため、外出するたびに立ち寄っていました。朝食後に1杯、午後に1杯、夕方にもまた1杯・・・そんなコーヒー中毒だった私がなぜコーヒー断ちをすることにしたんでしょうか?

2年前の私は、ひどいアレルギー性鼻炎とPMS(生理前症候群)に悩まされていました。薬に頼る以外に何か出来ないかと調べ始めた時、排除すべきだと分かったものの一つのがコーヒーだったのです。

 

コーヒーと関連するホルモン、コルチゾールとは?

アレルギーとPMSには、コルチゾールというホルモンが共通に関係しています。

コルチゾールは起床と睡眠のリズム、空腹感、消化、血圧、そしてストレスなどに関わるホルモンです。腎臓の上に乗っかっている、豆のような形をした副腎という器官から分泌されます。コルチゾールの主な仕事は、血糖値を上げることです。そうすることで、体は糖(グルコース)をエネルギーとして使うことができます。

 

元々この副腎から出るコルチゾールやアドレナリンは、人間にとって緊急事態にいわゆる「火事場の馬鹿力」を出せるように備わっているホルモンでもあります。

危険な目に曝された時に、自分でも信じられない力が出ることがあると言いますが、これはコルチゾールやアドレナリンが力を発揮しているのです。大昔前は今のように鍵の閉まる頑丈な家もありませんでしたので、夜の間でも外敵にさらされていました。そんな時にすぐに全力で逃げられるように、人間に備わっている機能なのですが、今はそんな目に遭うことってめったにないですよね(アフリカのサファリに身一つで投げ出されたり、首狩り族の住む村で迷子になったりとか笑)。

 

でも現代人の生活にはそのような危険がないのにもかかわらず、コルチゾールが沢山使われてしまう機会で溢れています。

その主な使い道がストレスの対処です。

 

コルチゾールは血糖値を上げると書きました。そうすることで、体にエネルギー源となるグルコースを送り込むことができます。また、コルチゾールは血圧も上げるので、脳はより多くの酸素を取り込むことができ、思考が明晰になり、素早く判断を下すことができます。

 

そろそろ、それがどうコーヒーと関係しているの?と思い始めているかもしれません。

そうです、カフェインを摂取するとコルチゾールが出てしまうのです。

 

エネルギーがアップして思考がクリアになるならいいじゃない!
と思いますよね。

問題は、それが頻繁に行われすぎてしまうということです。

現代人の生活には、昔の人々が経験しなかったようなストレスが多すぎるのです!

自分がストレスに感じていなくても、騒音や大気汚染などの環境もストレスとして体は反応します。それに加えて満員電車や人ごみ、女性なら重いカバンに痛いハイヒール、会社に着いたら嫌味な上司や出来の悪い後輩、注文の多い取引先に、噂話ばかりする同僚、家に帰ったら泣き叫ぶ子供・・・あー書いているだけでコルチゾールが上がりそうです。汗

 

そんなイライラやモヤモヤを解消するためについつい手を伸ばしてしまうコーヒー。

そのカフェイン投入によって、またあなたのコルチゾールはどんどん使われていくのです。体にとっては、さらにストレスを受けているのと同じ状態になります。

 

コルチゾールが増えすぎるとどうなるのか 

コルチゾールの役割からして、エネルギーが得られて思考がクリアになるならいいじゃないの!と思うかもしれません。

コルチゾールは副腎という器官から分泌されますが、副腎ちゃんはあまり使われすぎると疲れてしまうのです(´・ω・`) そして機能が低下していきます。

副腎疲労については、以前のブログ『「なんとなく不調」を取り除く!軽い体への3ステップ』でも少し触れましたが、血糖値を急上昇させる食生活やストレスの多い生活をしていると、副腎が酷使されてしまうのです。

コーヒーやエナジードリンクを飲んだ数時間後や、一日の終わりに、何だかわからないけれどぐったりした状態になることはありませんか?または、コーヒー飲んだのに全然効かないな、疲れとれないな、という状態。それが副腎疲労です。

 

で、それがアレルギーとどう関係しているの?

コルチゾールにはもう一つの仕事があります。炎症を抑えることです。

アレルギー反応とは、体の中に入ってきたアレルゲン(花粉などアレルギーを起こすもの)を有害物質だと察知し、ヒスタミンなどの炎症性物質を出して、体の各所で炎症を引き起こすことです。

アレルギーが酷い人はステロイドや抗炎症剤を飲んだりして、アレルギー反応を抑えようとしますが、コルチゾールもまさにステロイド系のホルモンなので、本来であれば炎症を抑える働きをしてくれます。

しかし、ストレスやカフェインの過剰摂取などによってコルチゾールが別の問題対処に使われていたり、副腎の働きが鈍くなっていると、アレルギーの対処ができなくなってしまいます。結果、アレルギーが悪化するというわけです。

 

じゃあPMSとはどう関係してるの?

そもそもPMSとはなんぞや?という男性の方。PMSとは生理前に現れる、頭痛や腹痛や浮腫みなどの身体的症状、落ち込みや気分の上がり下がりなどの精神的症状のことで、Pre-Menstrual Syndrome(生理前症候群)の略です。ワイフや彼女や同僚の女性が、生理前には性格が変わったようにび●ちになることありませんか?それです!

ここからはマニアックな話になるので、興味のない方は飛ばしてください。笑

 

PMSにはホルモンが深くかかわっています。まず、女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、2つのホルモンが生理の周期に応じて交互に分泌されます。生理が始まった日を周期の始めと考え、周期の前半ではエストロゲンが多く分泌され、後半の2週間にはプロゲステロンの分泌量が多くなります。

PMSの原因は様々ですが、生理前に多く分泌されるプロゲステロンのバランスがエストロゲンに対して崩れてしまっていることが大きな原因です。現代人の生活にはエストロゲンに酷似した物質が多く、多くの女性はエストロゲンに対してプロゲステロンの分泌量が少ない傾向にあります。

 

そもそもホルモンがどのように体内で働くのかという話をしておきましょう。

体の細胞にはホルモンをキャッチする受容体というものがあり、ホルモンがそこにスポっとハマることで、細胞はホルモンの指令を受けてしかるべき活動をします。

ホルモンの働き

ここでまた登場するコルチゾール君。

コーヒーの飲みすぎやストレスを受けて大量に分泌されたコルチゾールは、プロゲステロンの受容体にスポっとハマって、プロゲステロンがするべき活動を妨げてしまうのです。

 

さらに、コルチゾールはプロゲステロンと同じ材料(プレグネノロン)から作られているため、コーヒーの飲みすぎやストレスでコルチゾールの需要が高まると、プロゲステロンが作られる量が減り、結果全体的なホルモンのバランスが崩れてしまうのです。

日本の文献を読んでいると、PMSはプロゲステロンが分泌されるからなる、プロゲステロン自体が原因だ、という説明が多いですが、本当はもっと複雑なんですね。

ホルモンは目に見えないものなので、え~そんなのほんと?と思うかもしれませんが、私もカフェインを摂っていた生理前と、摂っていなかった時とで比べると、やはり症状の出具合が全く違うのを感じます。

PMSに悩まされているコーヒー中毒の方は、生理前の1週間だけでもコーヒーを控えてみると、少し違うかもしれません。おまけに生理痛もコーヒーを飲まないだけでずいぶん軽くなりますよ!

 

それ以外にも、色々とあやしいコーヒー

さらに、市販の安いコーヒーには残留農薬や加工過程で様々な薬品が使われています。毎日摂取していると体に蓄積され、癌の元になるという懸念もあります。

また、カフェインは鉄分などミネラルの吸収を阻害します。酸性の飲み物であるため、口臭も悪化させてしまいます。

もちろん、コーヒーにはリラックス効果や利尿効果、特定の癌の予防など、色々なメリットもあると言われているので、デメリットばかり見るのもよくないですが。

 

でも、私の場合まずは2週間と決めてコーヒー断ちをしたら、もうコーヒーが飲めなくなってしまったのです。

2週間もコーヒーを抜いたら、久々に飲んだ時に心拍数が上がりすぎて大変なことになってしまいました。それから、飲むとすぐ頭痛がくるようになりました。どれだけ体にとって刺激の強いものを長年飲み続けてきたのかがわかりました。カフェインの過剰摂取で亡くなる人も沢山いるわけですから、コーヒーは依存性の高い刺激物なのです。

今ではディカフェコーヒーで心臓バックバクです(ディカフェでもカフェインは0ではありませんからね)。一時期カフェイン入りのお茶もすべて抜いていた時は、緑茶やチョコレートでも心臓バックバクでした。笑

 

結局のところ、コーヒーをやめてよかったことは?

・アレルギーが改善された
 →これはコーヒー断ちに併せて食生活も改善したからというのもありますが、花粉が一番ひどい時期でもティッシュ箱を一日に一箱使うことはなくなりました笑。そして以前は朝起きたら鼻水とくしゃみが数時間止まらなくなるという「モーニングアタック」に襲われるほど、ハウスダストのアレルギーがひどかったのですが、今ではほとんどないです。

・PMSがほとんどなくなった
 →これもコーヒー断ちと併せて行ったあれこれの改善も関係していると思いますが、以前は強く出ていた気分の上がり下がり、不安感、憂鬱感、浮腫み、腹部の鈍痛、頭痛などがかなり軽減されました。

・頭痛がなくなった
 →以前は頭痛持ちで、頭痛対策アプリ「頭痛ーる」を愛用しているくらいでしたが、今ではほとんどありません。台風のときか生理前にほんのちょっとあるかな?くらいです。

・睡眠の質が上がる
 →元々寝つきは良い方ですが、ベッドに入ると数秒で寝れてしまいます。本当に神業です。そしてぐっすりと眠れるので目覚めも良いです。目覚めた瞬間に筋トレできるレベルです。笑

・節約になる
 →毎日100~600円くらいコーヒーを外で飲むのに使っていましたから、お財布も大喜びです。笑

 

運動でも上がるコルチゾール

コーヒーがやばそうのはなんとなくわかった、でも朝コーヒーがない無理。というそこのあなた。運動してもコルチゾールは上がるので、コーヒーと同じ効果が得られますよ!健康的に!朝にちょちょっと筋トレをしてみてはいかがでしょうか?

#ゆみトレ

それから昼間オフィスで眠くなったら、階段で1階から5階くらいまで駆け上がってみてはいかがでしょうか。あっという間に目が覚めますよ。笑

 

また、こんな投稿も参考にしてみてください。

コーヒーなしで朝スッキリ目覚めるための私のルール

 

コーヒー中毒がコーヒー断ちをするには、禁断症状も出るし、それなりに大変でした。

でも代わりに新しい、もっと良い習慣をつくることで、続けることができたんだと思います。今でもコーヒーの香りは大好きなのですが、香りだけで満足ができます。笑

 

まずは1日3杯を1杯に、毎日を3日に1回に、それを1週間に1回に、と少しずつ抜いてみるのもいいのかもしれません。

 

それでは、今週ももっともっと健康に!

 

 

 

【参考文献】

Dr. Sara Gottfried (2014). The Hormone Cure

溝口 徹 (2013).  アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!

Mercola (2000). Understanding Adrenal Function

Dr.Hyann How to Eliminate PMS in 5 Simple Steps

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