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プロテインでニキビができた?ニキビが増えやすいプロテインのタイプを知ろう!

プロテインでニキビができた?ニキビが増えやすいプロテインのタイプを知ろう!

プロテインでニキビができた?ニキビが増えやすいプロテインのタイプを知ろう!

空前のフィットネスブームにより、今やコンビニにも並ぶようになったプロテイン。

つい10年前ならプロテインを飲んでるといったら、「ボディービルダーの方ですか?」なんて言われてしまうこともあったくらいですよね。

でも今では、美容のためにプロテインを飲むという人も増えてきています。

プロテイン、つまりたんぱく質は、お肌の元となる原料のようなもの。

プロテインを飲み始めたらお肌がプルプルになった!という人も少なくないかもしれません。

一方で、プロテインを飲み始めたらニキビができた!という声も。

しかし!プロテインひとつとってもピンキリ。
ニキビができやすいプロテインと、できにくいプロテインがあるのです。

ニキビができやすいプロテインとは?

ニキビができやすいプロテインとは? プロテインでニキビができた?ニキビが増えやすいプロテインのタイプを知ろう!

ニキビができやすいプロテインその1:ホエイプロテイン

プロテインの中でも最もメジャーなのがホエイプロテイン。
しかし実は、ホエイプロテインが一番ニキビができやすい可能性があります。

ホエイプロテインは牛の乳に含まれる「乳糖」を元に作られているプロテインです。

ホエイプロテインに限らず乳製品は、ニキビを悪化させることのある食べ物の一つです。多くの研究で、乳製品の摂取とニキビには関係があることが分かっています(1,2,3)。

大きな理由は、乳製品に含まれるIGF-1という成長因子が、皮脂の分泌をさかんにさせるアンドロゲンというホルモンの分泌を促すからです。

また、ホエイ自体に、砂糖を食べた時と同じようにインスリンを放出する働きがあります。インスリンが増えるとIGF-1も増え、皮膚細胞の過剰成長を促したりと、さらにニキビができやすい環境を作り上げてしまします。

ブラジルで30人を対象にした研究では、被験者に60日間ホエイプロテインを飲用してもらったところ、家族間にニキビのある人がいない女性の中でも、ニキビの悪化がみられました(4)。

また、小さな研究ですが、5人の10代男性を対象にした研究でも、ホエイプロテインを摂取した全員にニキビの悪化がみられました(5)。6種類ものホエイプロテインで試しても、同様の結果が見られているため、製造方法の問題ではないと結論付けています。

ホエイプロテインでニキビができやすいという人は、ホエイプロテインに加え全ての乳製品をしばらく断ってみて、経過をみてみると良いでしょう。

ニキビができやすいプロテインその2:カゼインプロテイン

乳糖からできるホエイがだめなら、乳たんぱくからできるカゼインはどうなのでしょう?

残念ながら、カゼインもIGF-1を増やす働きがあることから、ニキビの原因になり得ます(6)。

ホエイのようにインスリンの放出は起こしませんが、IGF-1を増やしてしまうので、皮脂分泌がさかんになったり、皮脂細胞の過剰成長につながります。

カゼインプロテインの他に、牛乳やチーズなどもカゼインが豊富に含まれているので、一緒にしばらく断ってみることをおすすめします。

ニキビができやすいプロテインその3:ソイプロテイン

ソイとニキビの直接的な関係が研究で示されているわけではありませんが、ソイはホルモンバランスを乱すおそれがあることから、間接的にニキビにつながることがあると言えます。

ソイに含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。
このことから、体内にエストロゲンと似た働きをする女性ホルモンが増えすぎてしまいます。

これは女性の場合ですが、二つの女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」はバランスが取れている必要があります。

「プロゲステロン」に対して「エストロゲン」が多すぎると、「エストロゲン・ドミナンス」といって、生理周期の乱れやPMS、重い生理痛、子宮内膜症、がんなどの原因になりうることが近年分かってきています(7)。

ある調査によると、毎日ソイを食べる女性は、生理周期全体において、プロゲステロン値が33%も低かったことがわかっています(8)。

プロゲステロンは皮脂分泌の過剰をうながすホルモンを抑える働きがあります(9)。

小難しい説明のようですが、つまりですね!

ソイ→エストロゲン過多→プロゲステロン低下→皮脂分泌過剰→ニキビ

という方程式ができあがるわけです。

繰り返しますが、これは大規模な研究で証明されているわけではありません。
しかし、個々人としてソイプロテインを常飲していてニキビが治らない方は、ソイプロテインを含む大豆製品をしばらく抜いてみるのも良いかもしれない、というご提案です。

ニキビはそうでもないけれどPMSと生理痛がひどい、という方も、大豆製品を日頃から摂りすぎていないか注意してみてください。

私が住んでいるカリフォルニアでは、プロテイン売り場に行くとソイプロテインはもうほとんど置いていません。

「ソイフリー」という言葉が一般化するほど、ソイのデメリットが認知されてきています。

ニキビができやすいプロテインその4:砂糖や高果糖ブドウ液糖が入っているプロテイン

ホエイ、カゼイン、ソイに限らず、砂糖や高果糖ブドウ液糖が多く含まれているプロテインやBCAAなどを飲んでいる方は、ニキビができやすくなるかもしれません

砂糖は血糖値を急上昇させるため、インスリンを大量放出させ、IGF-1も増やします。これがニキビができやすいお肌の原因になることがあります。

多くの研究で、砂糖をよく使う人はニキビができやすいことが分かっています(10,11,12)。

自分が飲んでいるプロテインに、砂糖や炭水化物がどれくらい入っているか見てみてください。知らず知らずのうちに血糖値スパイクを起こし、ニキビができやすい環境を作ってしまっているかもしれません。

ニキビができにくいおすすめのプロテインとは?

メジャーなプロテインは全部だめ?!

そんなことはありません!プロテインにもピンからキリまでありますから、あなたに合うプロテインがきっと見つかるはずです。

ということで、ニキビ持ちさんにおすすめのプロテインをご紹介します。

ピープロテイン

ピープロテインはえんどう豆から作られたプロテインです。
乳製品のようにIGF-1を増やすこともなく、ソイのようにイソフラボンがホルモンバランスを乱す心配もありません。

私は長年ピープロテインを愛用しています。
味はホエイなどには劣りますが、なにせ消化しやすい!
ホエイでお腹がポコポコするという人にはおすすめです。

ピープロテインのメリットについて詳しくはこちらの記事にまとめています。

▼おすすめのブランド

Anoma Protein

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数多くのピープロテインを試してきた中でも、こちらはかなり美味しいプロテインです。
ピープロテインに足りないメチオニンを、ライスプロテインとブレンドすることで補っています。

おまけに人工甘味料不使用、砂糖不使用。
ちょっとお値段はかさみますが、ピープロテイン初心者には始めやすいお味です。

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Now Foods ピープロテイン クリーミーチョコレート

now foodsピープロテイン

コスパを求めるならこちら。
少しピープロテイン独特の豆豆しさはありますが、スムージーにしても美味しいし、合成甘味料や砂糖なども使用していません。

※スムージーがめんどくさい人は、くれぐれも「無味」を買わないようにしてくださいね!(よくこの間違いをしてまずいって相談されます(笑))

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ヘンププロテイン

ヘンプは「麻」から取れたプロテインです。
ヘンププロテインには食物繊維が豊富で、現代人が不足しがちなオメガ3脂肪酸も豊富。
美肌にはおすすめのプロテインです。

ただ一つ難点として、味がつらい…ということです。
緑色でモサモサした海藻みたいなので(笑)、スムージーなどにして飲むことをおすすめします。

▼おすすめのブランド

ナチュラル ヘンププロテイン

日本で買えるヘンププロテインの中で、もっとも手軽に手に入るヘンププロテインです。

味はないので、スムージーにして飲むのがおすすめです。
熱に弱いオメガ3脂肪酸が入っているので、要冷蔵です!

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自分に合うプロテインを知ろう

以上、ニキビができやすいプロテインとその理由について、研究で明らかになっていることも挙げながら、説明してきました。

ニキビのできやすさについては、個々人の体質もあります。
ホエイはできたけどソイではできなかった、その逆、という人もいるかもしれません。

逆に、ピープロテインでニキビができてしまった、成分表示を見たら砂糖が大量に使われていた!ということもあるかもしれません。

プロテイン自体ではなく、シェイクに使っている牛乳が引き金になるということもあります。

たんぱく質は体に必要なものですので、積極的に摂ってはほしいと思います。

でもそれでニキビが止まないようであれば、プロテインではなくチキンや卵や魚など、自然の食材からたんぱく質の摂取を心がけてみてはいかがでしょうか。

「これをやれば絶対!!」ということはありませんからね。

ということで、自分に合うプロテインを模索してみましょう!
今回はこのへんで。

 

CLEAR NIKIBI MANUAL 皮膚科に行かずライフスタイル改善だけでニキビをクリアにしたノウハウ

<参考文献>
1. Ulvestad M. (2017) Acne and dairy products in adolescence: results from a Norwegian longitudinal study.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27422392
2. LaRosa CL, et al. (2016) Consumption of dairy in teenagers with and without acne.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27241803
3. Ismail NH, et al. (2012) High glycemic load diet, milk and ice cream consumption are related to acne vulgaris in Malaysian young adults: a case control study.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22898209
4. Thaís de Carvalho Pontes, et al. (2013) Incidence of acne vulgaris in young adult users of protein-calorie supplements in the city of João Pessoa – PB*
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3900340/
5. Silverberg NB. (2012) Whey protein precipitating moderate to severe acne flares in 5 teenaged athletes.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22988649
6. C Hoppe, et al. (2009) Differential effects of casein versus whey on fasting plasma levels of insulin, IGF-1 and IGF-1/IGFBP-3: results from a randomized 7-day supplementation study in prepubertal boys
https://www.nature.com/articles/ejcn200934
7. Dr. Christiane Northrup. What Are the Symptoms of Estrogen Dominance?
https://www.drnorthrup.com/estrogen-dominance/
8. Lee-Jane W. Lu, et al. (2001) Effects of an Isoflavone-Free Soy Diet on Ovarian Hormones in Premenopausal Women
https://academic.oup.com/jcem/article/86/7/3045/2848409
9. Mohamed L Elsaie (2016). Hormonal treatment of acne vulgaris: an update
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5015761/
10. Burris J, et al. (2017) Differences in Dietary Glycemic Load and Hormones in New York City Adults with No and Moderate/Severe Acne.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28606553
11. Çerman AA, et al. (2016) Dietary glycemic factors, insulin resistance, and adiponectin levels in acne vulgaris.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27061046
12. Aksu AE, et al. (2012) Acne: prevalence and relationship with dietary habits in Eskisehir, Turkey.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22070422

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