育児って、ほんとうに「修行」だと思うんです。
子どもが泣き止まない。寝てくれない。思い通りにならない。
そんな日々の中で、イライラしてしまう自分に自己嫌悪…そんな経験、ありませんか?
私もそうでした。
「こうでなければならない」が強すぎて、育児ノイローゼのようになったり、ブチ切れたり、うつ状態になったり…。
でも、「私たちは子どもに何ができるのか」という本を読んで改めて気づかされたのは「親の心の状態が安定していることが、子どもの成長に大きく影響する」 という事実です。
育児におすすめの本:「私たちは子どもに何ができるのか」(ポール・タフ)
私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む
ポール・タフ
この本では、子どもが社会で成功するために必要なのは「IQ」よりも「EQ(心の知能指数)」だと説かれています。
EQとは、我慢する力、対人関係を築く力、失望や不満と折り合いをつける力など、学力には現れない「非認知能力」のこと。
そして、驚くべきことに――
このEQの土台は、人生の最初の3年間でほぼ決まってしまうのだそうです。
子どもの脳は「安心感」で育つ
この本によると、不安定な環境で育った子どもは、常にストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリン)を出し続け、 「この世の中は危険だ」「身を守らなければならない」と感じながら生きることになります。
その結果、脳の「実行機能(自己調整や柔軟な思考)」の発達が妨げられ、粘り強さや協調性といった力が育ちにくくなるのです。
逆に、安心できる環境で育った子どもは、「この世界は安全だ」「自分は守られている」と感じながら、のびのびと成長していきます。
その「安心感」を与える存在こそが、親。
つまり、親の情緒が安定していることが、子どもの成長にとって何よりも大切なのです。
育児でイライラしてしまうのは、あなたが悪いわけじゃない
でも実際の育児は、理想どおりにはいきませんよね。
私自身、子どもが小さい頃は毎日が戦場でした。
イヤイヤ期が激しい子だったので、ちょっとしたことで泣き叫び、苦労しました。
上手くいかないトイトレ、寝不足、孤独感…。
何度も限界を感じて、カウンセリングを受けていたこともあります。
そんな私の情緒を支えてくれたのは、やはり「運動」でした。
定期的な運動は、ストレスホルモンを下げ、気分を安定させてくれる効果があります[1]。
私の場合、運動を「教える側」であり続けたことで、強制的にでも続けることができました。
機嫌よく過ごすには、まず自分の心と体を整えること
育児中のイライラや不安定な気持ちを、どうやって整えたらいいのか。
瞑想や呼吸法なども試してみましたが、一番持続可能で自分に定着したのがやはり「運動」でした。
育児中のママが気軽にジムに通うのは、現実的にはとても難しいもの。
「家でも運動を楽しめる場があったらいいのに」――そんな思いから、私はオンラインでエクササイズクラスを始めました。
それが、今のコミュニティ「BSM Life」のはじまりです。
ちょうどパンデミックの時期だったこともあり、同じように運動不足を感じていたママたちが集まってくれて、Zoomを通じて全国・世界のママたちとつながる場になっていきました。
運営を続けるうちに、気づいたことがあります。
この場は、参加者の方々だけでなく、私自身にとっても大きな支えになっていたということ。
クラス前のおしゃべりタイムや、ちょっとしたお茶会、チャットでの交流など、
「ただのエクササイズ」ではない、居場所のような空気が生まれていて――
参加者さんから「BSMという居場所があってよかった」と言ってもらえることが、何よりの励みです。
運動そのものも大切ですが、誰かとつながって「一人じゃない」と感じられること。
それが、育児のイライラを少しずつほどいてくれるのかもしれません。
もし今、育児でイライラが止まらないと感じているなら、もし「機嫌よく過ごすにはどうしたらいいんだろう」と悩んでいるなら、ぜひ一度、BSM Lifeをのぞいてみてください。
あなたの心が少しでも軽くなるきっかけになれたら、嬉しいです。
▶Best Shape Mama Life ~忙しいママのためのオンラインジム

参考文献:
1. Science News Today. How Exercise Boosts Your Mood and Brain Power
コメント