こんにちは!絶賛育児奮闘中のYUMIです。
モーちゃんも2カ月半になり、生活のリズムがかなり整ってきました。
授乳の回数はいまのところ1日5~6回といったところ。
ごくごくよく飲んでくれるのですが、たまに授乳をしていると不思議な現象に陥ることがあります。
授乳を始めるとなんだかやるせな~~い気持ちになるのです。
何もかも嫌になるというか。
ものすご~くネガティブな気持ちになって、落ち込むというか。
泣きたくなるような時もあって、そんな時は夫に当たってしまうこともあります。
授乳をすると「愛着形成ホルモン」のオキシトシンが出てくるので、幸せな気持ちになるとはよく聞きます。私も、調子が良いときは、とっても幸せな気持ちになるのですが、全体的にストレスや疲れが溜まっているとき、その現象が起きます。
グーグルに「授乳中 かな・・・」と打ち込むと出てくる出てくる。
悩んでいるのは私だけではないようです^^;
この現象は何だろうな?と思っていたところ、あることを思い出しました。
いつも聞いているポッドキャストのBetter Everyday Podcastのホストで、ナチュロパスドクター(自然療法医)のブルック・ケラニックさんが、「授乳中に涙が出ることがある」というリスナーの質問に答えていたんですね。
授乳を開始すると、プロラクチンというホルモンが出てきて、それが悲しい気持ちと関係していると言っていたのです。
ということで、ちょっと調べてみたらD-MERという症状があることを知りました。
授乳中に一時的に悲しい気持ちになるD-MER
D-MERはDysphoric Milk Ejection Reflexという小難しい医学用語がついていますが、日本語では不快性射乳反射と訳されます。
赤ちゃんがおっぱいを吸い始めると、射乳反射が起こり、乳首から母乳が供給されはじめます。射乳反射を起こすために、プロラクチンというホルモンが分泌されるのですが、このとき一時的にドーパミンの分泌量が急落することがあります。ドーパミンはプロラクチンの分泌を抑えるホルモンだからです。
ドーパミンは、やる気やモチベーションを起こしたり、集中力を高めたり、ポジティブな気持ちにさせてくれるホルモンです。なので、これが減ってしまうと、特有の不快な感情を覚えることがあるんですね。
D-MERは産後鬱とはまた別もので、授乳を開始して射乳反射を起こすために一時的に起きる現象です。多くの場合、射乳が始まると落ち着きます。最初の射乳だけという人もいれば、毎回射乳反射が起きる度にあるという人も。いずれにせよ、授乳が終われば収まるものです。
D-MERで起こりうる症状
症状は人によってまちまちで、基本的には不快な感情が起こるのですが、他の生理現象がみられる人もいるようです。D-MERで起こりうる反応は、こういったものです。
・悲しい気持ち
・憂鬱な気持ち
・不安感
・焦燥感
・イライラ、怒り
・涙が出る
・胃の空腹感、ムカムカ
ひどい人はパニックに陥ったりすることもあるようです。
私の場合は不安でどうしようもない気持ちになります。それも毎回起きるわけではなく、ストレスを感じているときや寝不足の時のみなので、ホルモンバランスを司るHPA軸の乱れと関係しているのかなという感じがしています。
*HPA軸については副腎疲労の記事を参考にしてみてください。
ドーパミンの分泌を増やすハーブや栄養素は存在しますが、それと同時にプロラクチンも減らしてしまうため、母乳量の減少につながることがあるのではないかといわれています。D-MERに関してなされた研究は少なく、明確な原因は特定されていません。
いずれにせよ、そういう症状があると知っておくだけで心持ちが違いますよね。
少なくとも、授乳中に起こる一時的なものと知っておくことで「自分メンタルおかしくなったのかも・・・」という不安からは逃れられます。
私の場合は、ストレスを感じている時に多いようなので、ストレスをため込まないようにヨガやメディテーションをしたり、好きなことをする時間をつくったり、寝れるときに多めに寝ておくといったことを心がけようと思います。
授乳中のママさんで似たような症状を経験している方も少なくないかもしれません。
授乳中だけだからと割り切って、自分の体をいたわってあげましょうね!他の人間を成長させるだけの母乳を生産しているんですから、それだけで尋常じゃないことです!
ではでは、D-MERについて知ったところで、もっともっと健康に!
Better by Dr.Brooke. 3 Horrible Things About Breastfeeding
Wikipedia. Dysphoric milk ejection reflex