こんにちは!ヘルスコーチのYUMI(@yumiid/@you_me314)です!
不安や心配が絶えないことってありますよね。
ポジティブ思考を心がけていても、寝不足の時や体調の悪い時は特にネガティブ思考に陥りがちです。
私も赤ちゃんのお世話で、夜中に何時間か起きていなければならないことがあるので、そんな時はあれこれ心配して寝付けなくなってしまうこともあります。
不安や心配になるということは、先のことを見据える能力があるということです。
それは人の本能であって、将来のために備えをするために大切なスキルです。
例えば、洪水が毎年起きるのに防波堤を建てなかったら、毎年のように家財が台無しになってしまいますよね。
収入があるからといって、毎月お給料を全額使い果たして貯蓄をしなかったら、働けなくなったときに苦労することになります。
このように、先を見据えて準備するスキルは、人間が生き残っていくために大切なものです。
でも、まだ起こってもいないことをあれこれ心配することは、起こってもいないことを体験しているのと同じです。
実は、心配事をする時と、実際にその心配事が現実化したときとでは、体のストレス反応は同じといわれています。
「闘争・逃走反応(fight or flight response)」といって、脅威に備えて脳が反応し、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールといったストレスホルモンが分泌されます。これらのホルモンは、血圧を上げ、瞳孔を開き、血糖値を上げ、体にエネルギーをみなぎらせることで、脅威と戦うか全力で逃げるかの準備をしてくれます。
実際に起こってもいないのに、不安や心配といった感情を覚えることで、体はこんな反応をしてしまうのです。
これが慢性化すると、体は常に緊張状態にあるようなもの。ずっと疲労感が抜けなかったり、ホルモンバランスが乱れて生理周期がおかしくなったり、病気になりやすくなったりと、さまざまな症状につながることになります。
「不安や心配がストレスになって体によくないことは分かった!」
「でもどうしても無意識のうちに心配をしてしまう!」
と思うかもしれません。
ここでおすすめしたいのがマインドフルネス思考です。
「マインドフルネス」って何?
マインドフルネスとは、最近メディアなどでも取り上げられることが増えてきた急上昇ワードです。Googleによると、mindfulnessの使用頻度は、ここ10年でこんなに急増しています。
Wikipediaの説明によると、マインドフルネスとはこんな意味です。
今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させる
何だか抽象的で分かりにくいですよね^^;
具体的にどういうことか、生活のシーンに当てはめてみましょう。
マインドフルネスを日々の生活に応用してみよう!
例1:仕事編
あなたが朝の通勤電車に乗っている時、その日の上司へのプレゼンについて不安を感じているとします。
「あぁ、あのプレゼン、頑張って準備したつもりだけど、あの上司には『ふふん、詰まってないね。これ本当に調べたの?自分で書いてることわかってないよね』なんて言われたらどうしよう。今期の評価に響くんだろうなぁ。ボーナス減ったらどうしよう」
なんてグルグル考えてしまっています。
ここでマインドフルネス思考を応用すると、頭の中はこんな状態になります。
「私は今電車に乗っている。つり革につかまっている。スーツを着ている。立っている。カバンを持っている。息をしている。瞬きをしている。生きている。」
このように、現実に起こっていることだけに目を向けます。
そして、不安や心配が起こっても、
「私は今電車の中で息をしているだけであって、それはプレゼンが上手くいかないということにはつながらない」
と、思考を今起こっていることに戻していきます。
例2:育児編
あなたは夜に赤ちゃんを寝かし付けようとしています。でもなかなか寝てくれません。グズグズ騒ぐ赤ちゃんの声に、イライラがつのります。
「何で寝てくれないのよ!うちの子は5か月にもなるのに、まだ抱っこしないと寝てくれない。○○ちゃんちの赤ちゃんは同じ月齢なのに、夜はベッドに置いたら自分で寝てくれて、夜通し眠り続けるっていってたのに。うちの子はなんで寝ないんだ。一生抱っこし続けなきゃいけないのかなぁ。今この状態ってことは、あと1時間は寝ないかもしれない。そしたら明日はへとへとだろうなぁ。家事も進まないだろうし、旦那に頼まれていたあの用事もできないかもしれない。そしたらまた旦那に『おまえはだらしない』って言われるのかなぁ。あの人はいつも私の批判ばかりして、全然手伝わないんだから!もー!きー!」
といった感じで、なんとまあネガティブな思考に陥っていきます。
こうしていると副腎からはストレスホルモンのコルチゾールが出てきます。怒りの感情も伴っているので、アドレナリンも出てくるかもしれません。
そうなると、赤ちゃんが寝てもなかなか寝付くことができなくなってしまうことも。
ここでマインドフルネス思考を応用すると、こんな感じになります。
「今、私は赤ちゃんを抱っこしている。赤ちゃんは私に抱っこされている。赤ちゃんは眠そうだ。私は赤ちゃんが眠りにつくお手伝いをしている。私は息をしている。赤ちゃんも息をしている。私たちは一緒に息をしている。私たちは一緒に生きている。感謝なことだ。赤ちゃんは洋服を着ている。私も洋服を着ている。私たちには着る洋服がある。感謝なことだ。」
このように、起こってもいないことではなく、今起こっている現実に目を向けていくと、感謝な気持ちが沸き起こってくるものです。すると、心は自然と落ち着いた気持ちになってきます。
心がいつも100メートル先を行っていないか?
スマホとインターネットで何でも事前に調べることができるようになった今、私たちは情報を事前に仕入れて、先を予測しすぎてしまうことがあります。
そして、起こってもいないことを心配しはじめます。
街を歩いているときに、料理をしているときに、お風呂に入っているときに、心はその瞬間ではなくて数分、数時間、数日間、先を行っていることはありませんか?
時には先を読むことは必要です。でもその心配事が自分を傷つけているとしたら?
もっと今現在を生きることにフォーカスしてみてはいかがでしょうか。
100メートル先に飛んでいってしまった心を、今この時に戻してあげましょう。
ではでは、マインドフルネス思考を取り入れて、もっともっと健康に!