こんにちは!
妊娠中&産後専門フィットネストレーナー&ヘルスコーチのYUMIです。
今回は排卵日を自然に知る方法についてお話ししていきます。
生理予定日は意識していても、妊活でもしていない限り排卵日って意識しない!という方も多いのではないでしょうか?
ですが、排卵日を把握しておくことは、実は生理がある女性全てに重要です!生理予定日を把握しておくことと同じくらい大切なんです。
排卵日を知っていくことは、こんな方に特にメリットがあります。
- 妊活をしている人
- 今は妊娠したくないという人
- PMSが重めな人
- 仕事を頑張りたい人
これらは一見つながりがないように見えますが、実は深く関わっているんです!
この記事では、排卵検査薬(排卵チェッカー)を使ったり基礎体温を測らなくても排卵時期を知ることができる方法を3つご紹介していきます。
排卵日を知ろうとすることで、自分の体が出している意外にサインを知るきっかけになります!
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なぜ排卵日を知ることが大事?
「生理予定日は意識しているけど、妊活もしていないのに排卵日を知る必要なんてあるの?」と疑問に思う方が大半だと思います。
ですが、排卵日を知っておくことは避妊のためや、性生活を楽しむため、PMS対策のためなど生理がある全ての女性にとっても大切なのです。
1.排卵日を把握すれば避妊対策になる
妊娠する可能性がある日は、1回の生理周期のうちたった5~7日のみです。
逆にいえば、それ以外の日は妊娠する可能性は低いのです。
このため、自分の排卵のサインを知ることができれば、妊娠しやすいと思われる期間はいつも以上にしっかり避妊対策をしよう、という選択ができ、臨まない妊娠を回避することができます。
※この避妊方法は100%正確ではありません。妊娠を望まない場合は、他の避妊法と併用するようにしましょう。また、性感染症の予防はできませんので、コンドームを使いましょう。
2.PMS対策にも排卵日把握は大事!
また、生理前症候群(PMS)がある方は、排卵日を知っておけば、この日を基準として対策を始める事ができます。
例えば、私は生理前は砂糖やカフェイン、お酒の摂取を控えるようにしています。
これらの食品を控えることによって、PMSも生理痛も和らげることができるからです。
更に、「生理前の時期が近いからゆとりを持った予定を立てよう」、「セルフケアの時間を多く取ろう」など、体調に合わせたスケジュール調整をすることができます。
私の場合は、排卵日を過ぎたらに夫にコミュニケーションを取るように心がけています。
自分のパターンでいうと、生理周期19~21日ぐらいからPMSの症状が出やすくなってくるので、「この先1,2週間ほど体調や気分がすぐれない日が出てくるから、家事や育児のサポートお願いね」と伝えておきます。
3.仕事を頑張れる時期と頑張れない時期を把握できる
仕事を頑張りたい人にとっても、排卵日を知っておくことはメリットになります。
排卵日前後では、よりエネルギッシュに感じられ、集中力や社交スキルなども高まりやすくなります。
生理前や生理中よりもストレス耐性も上がるので、仕事で普段よりすこし無理がききます。
人前に出る仕事や人と会う仕事を排卵日前後あたりに調整することで、仕事がスムーズにいくかもしれません!
私は、YouTube動画の撮影をなるべく排卵日前後に充てるようにしています。その方が元気で機嫌も良く撮影できます。また、この時期の方が肌つやもいいんですよ!!
生理周期と仕事の調整についてはこちらの動画でも話しているので、見てみてくださいね。
▼【生理・PMS】生理周期に合った賢い予定の立て方|生理前に頑張れない、PMSがある、頑張り屋さんのあなたに
排卵日に関するよくある誤解
排卵日については、まだ誤解されていることがあります。中でも、よくある誤解を3つご紹介します。
1.排卵日はいつも生理周期の「14日」ではない
皆さんは、ご自身の生理周期を把握していますか?
生理周期を記録するアプリなども多く出ており、数ヵ月生理が来た日をチェックするだけで気軽に知ることができます。
生理周期をまだ把握していない方も、保健体育の授業などで「28日周期で生理がきて、排卵日はその真ん中くらい」というお話は聞いたことがあるかもしれませんね。なので、排卵日は14日目だと思っている方が多いです。
ですが、皆が必ず28日周期で生理が来るわけではありません!生理周期には約24~36日程度の開きがあるのです。
つまり、人によって25日周期の方や、30日周期の方がいるのです。
また、例えば通常28日周期の方でも「今月は25日周期できたけど、先月は29日周期だった」というように、前月と比べて1週間程度の誤差がでることは、正常範囲以内といえます。
また、排卵日自体も生理周期に伴って異なります。
例えば、25日周期のAさんが、前月も今月もぴったり25日周期で生理が来るとします。ですが、排卵日は前月は12日、今月は14日ということもあるんです。
生理周期が定まっていても排卵日は動くことがあるんですね。
排卵日を予測するための「オギノ式」という有名な計算方法は、以下の式で計算します。
”生理周期-14日=今回の生理初日から次回排卵日までの日数”
ですが、この方法を使った場合の妊娠成功率は25%程度と言われていることからも、排卵日が毎月同じ日ではないということがわかります。
なので、「排卵日はいつも生理周期の14日ではない」ということを覚えておいてくださいね。
2.排卵チェッカー、基礎体温での把握は正確ではないことがある
妊活中の方で、排卵日が来たかどうかを知るために、排卵チェッカーの使用や基礎体温の計測をしている方もいますね。
排卵チェッカー(排卵検査薬)とは、妊娠検査薬のように採尿部に尿をかけ、数分待つと結果が出ます。
判定窓にラインが出たら陽性、出なかったら陰性です。陽性になると、そこから一定時間内は妊娠しやすいタイミングと言われています。
ですが、排卵チェッカーで測れるのはLH(黄体形成ホルモン)の上昇のみです。
LHは排卵を誘発するホルモンと言われていますが、このホルモンの分泌が高まっても実際に卵子が卵巣を出発したかどうかまでは測れません。
また、LHが高まる期間が人によっては10時間ぐらいと短いので、タイミングを逃しやすいのです。もちろんこれでタイミングを測って妊娠するという方もいますので、全く無意味なわけではありませんが、いつも正確とは限らないということです。
排卵チェッカーはコストも高めなので、無駄にしたくないですよね。
この後ご紹介する方法は自然に排卵日を把握できるので、コストはかかりません!
3.基礎体温でも排卵日は後からでないと把握できない
基礎体温とは、生命を維持するのに必要最小限のエネルギーしか消費していない安静(睡眠)時の体温のことです。朝起きてすぐに舌の下に専用の体温計で検温・記録することによって排卵日を予測します。
基礎体温は生理開始~排卵後までは低く、排卵後~生理開始前までは少しだけ体温が上がります。これはプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌により体温が上がるんですね。
しかし、これも排卵日を把握するためには正確な方法ではありません。
なぜなら、体温が上昇してくる時にはもう排卵済みなので、結局いつ排卵したのかわかりにくいのです。
体温が上昇する前に基礎体温がはっきりと下がる人もいますが、そうでない場合もあります。
基礎体温は黄体期が始まったことを知るには便利ですが、排卵がいつ起こるのか前もって知ることはできないんですね。
排卵日を自然に知る方法3選
では、どのようにして排卵日を予測したら良いのでしょう?
今回ご紹介する方法は、どれも女性の体の不思議を観察するものなので面白いと思います。
排卵日を自然に知る方法その1:子宮頸部の位置と様子
まず一つ目は、「子宮頸部の位置と様子を観察すること」です。
これは女性の体の七不思議といってもいいくらいびっくりで知らない人が多い秘密ですが、子宮頚部の位置って上がったり下がったりするんです!知ってましたか!?
まず初めに子宮頚部の位置を見てみましょう。
膣の一番奥が子宮頚部で、いわば子宮の入口です。
この位置が、生理周期に連動して変化するのです。
排卵日には位置が上がります。そして、様子と質感も変わってくるんです。入口は開いて、柔らかくなります。精子が入っていくように少し開くんですね。
そして、生理前には子宮頸部が下に降りてきます。入口は閉じて、固くなります。
びっくりですよね!!なんでこれ、保健体育で教えてくれないんでしょうねぇ?!
性交時に気持ちよいと感じる日と痛いと感じる日がある、という方も多いかと思いますが、これは子宮頸部の位置と質感が変わってるからなんですね。
どうやって位置が分かるかと言うと、やはり触れて確かめることです。
まず手を清潔にして、いちばん長い指(中指)を差し込みます。お風呂の時など、ついでにやると良いです。排卵が近づいてきたと思われる生理周期の半ばと、生理が近づいてきたと思われる時期に行うと、自分の子宮頸部の位置がどう変わっていくか分かってきます。
妊活中の方は、これを逆手に取ると妊娠検査薬を無駄にしなくて良くなります。
生理前は、妊娠してるの?!どうなの?!と気になって、ついつい妊娠検査薬をフライング検査して、何本も使ってしまうということがありますよね。生理が来る場合は子宮頸部の位置が下がってきて、手触りも硬くなりますので、生理が近づいていることが分かります。妊娠している場合は、子宮頸部の位置は高いままであるといわれています。
※これも100%正確な方法とはいえませんので、参考程度に自分の体を観察してみてください。
排卵日を自然に知る方法その2:おりものの質
次に排卵日を自然に知る方法は、「おりものの質を観察すること」です。
通常のおりものに加えて、排卵期前後は頸管粘液というものが出てきます。通常のおりものは酸性に近いのですが、頸管粘液の酸度はアルカリ性に近く、精子の通りが良くなります。
なので、生理が終わったあたりから、おりものの様子を観察してみましょう。
生理が終わって経血が出なくなってくると、おりものはほとんど出なくなります。ショーツやおりものシートにはほとんどつかず、膣を触ってみても透明のものがつくだけです。
そこから数日すると、おりものに少し粘度が出てきて、べたべたしたり、白い塊のようなものが出てきます。
また数日すると、ローションのように白っぽくなったり、クリーム状のようなおりものが出てきます。
そして妊娠しやすい日になると卵白のようになってきます。ねばねばで、触るとびよ~んと数センチ伸びます。これがアルカリ性の頸管粘液です。これが出ている時は精子が子宮頚管を通過することができ、妊娠しやすくなります。
頸管粘液が出ているかどうやったら分かる?
頸管粘液が出ているか知るには、まずはショーツやおりものシートについたものを確認することです。トイレに行ったついでにどんなおりものが出ているか確認してみましょう。ねばりけやとろみのあるものが出ていた場合、指にとって伸びるかどうか確かめます。
もっとはっきり知りたい場合は、膣に指を入れて確かめます。
手を清潔にして指を入れ、子宮頚管をなぞるように触り、指についた粘液の質を見てみましょう。それでも何も取れない場合は、ジャンプしたり運動してみると、頸管粘液が下りてくるので分かりやすいです。
膣からの分泌物には3種類あるって知ってた?
ここでは頸管粘液を「おりもの」と称しましたが、実は膣からの分泌物にはざっくり分けて3種類あります。①通常のおりもの:常に膣から出ている分泌物で、膣内をしっとりと健康に保ちます。酸性なので膣内に入り込んだ病原菌やバクテリアを除菌してくれます。
②頸管粘液:排卵期前後に分泌がさかんになる分泌物。アルカリ性で、精子を子宮内に導く。
③バルトリン腺液:性的興奮を感じた時に分泌されるねばりけのある液体。いわゆる「愛液」
排卵日を自然に知る方法その3:気分
「気分を観察すること」も、排卵日を把握する良い方法です。
排卵前後はエネルギッシュで疲れにくい時期です。集中力も高まりやすく、機嫌も良くなるという方もいます。
また、性欲も高まりやすくなっています。いつもよりムラムラしたり、ボディタッチを欲しているな、と感じたら排卵のサインかもしれません。
現代のように電気やデジタルデバイスがなかった時代は、昔はみんな満月に排卵、新月に生理がきていたと言われています。
まさに、満月の月明かりの下でオールナイターできるようにつくられていたんですね。笑
逆に排卵の時期に排卵痛でダウンしてしまうという方もいるかもしれませんが、自分の体が発しているユニークなサインをぜひ観察してみてください。
排卵日を知る方法まとめ
排卵日を自然に知る方法を3つご紹介していきましたが、みなさんいくつご存じでしたか?
女性の体は日々変化を遂げているんですね。月の中でこんなに変わっていくんだ、と初めて意識したという方も多いのではないでしょうか。
いや、でも膣に指を入れて確かめるとか、正直抵抗ある…という方もいると思います。
ですが、おりものの様子や気分を観察するだけでも、自分の体のリズムが分かってくるかと思います。そうすることで、事前に賢く予定を立てたり、生理前後のために心の準備をしたりと、意外なメリットがあります。
排卵日を知っておくことは、妊活のためだけでなく、避妊のためにもとても有益です。また、排卵がないと思われる場合は婦人科にかかるなど、体の不調を知って対策をするきっかけにもなります。
自分の体が無意識で何をしているか、ぜひ観察してみてくださいね。皆さんにとって素晴らしいメリットをもたらしてくれると思います。