Photo credit: Airi Suzuki
私をInstagramやFacebookでフォローしてくださっている方は、私のことを「筋トレの人」と認識してくださっているかもしれませんが、筋トレにはまる前はずっとダンスに熱中してきました。
高校は新体操部の他にダンススクールに通い、大学ではダンスサークル。学生時代はほぼ踊りのことしか考えていませんでした(笑)。かろうじて社会人になってからも、チームを組んでイベントで踊ったりなどしてきました。
今はダンススクールに通っているわけではないですが、気分転換に踊ってみたり、教会で子供たちにダンスを教えています。
仕事や生活の忙しさに追われると踊ることを忘れてしまいますが、ふと音楽をかけてそれにのってみると、それまで抱えていた悩みやストレスが瞬時にどうでもよくなって、気分が向上するのを感じます。
ダンスには身体的のみならず、脳科学的、精神的にもメリットがあることが認められています。
ダンスはすごいパワーを持っているのです!
そんなダンスのすごさを知っていただきたく、今回はダンスのメリットをまとめてみました。
そして今すぐ踊りたくなるダンス映画もご紹介します♪
脳や心へのメリットも?ダンスが最強のエクササイズである理由
ダンスは記憶力を向上させる
ダンスは記憶力をアップさせ、認知症の予防になります。
コロラド州立大学の研究では、60~79歳の被験者を下記の3つのグループに分けて、それぞれのエクササイズを週3回行ってもらいました。
・早歩き
・ストレッチ&バランスのトレーニング
・ダンスクラス
6ヶ月後に脳スキャンをしたところ、ダンスをしたグループのスコアが最も高く、ほかのグループに比べても脳の劣化が進んでいませんでした。
ダンスクラスを受けたグループは、振付を覚えなければいけなかったことが記憶力の向上に関係しているようです。
これはダンスに限らず運動全般に言えることですが、動くと血流が良くなり、脳に酸素が効率よく運ばれます。結果、頭脳がより明晰になるのです。
これも記憶力向上に貢献している一つの要因と言えるでしょう。
ダンスは気分を良くしてくれる
ダンスは心をポジティブな気持ちにさせてくれるということが複数の研究で報告されています。
2014年に出された研究では、娯楽としてダンスを楽しむことは気分の向上に繋がることが分かっています。一方で競技としてダンスを行っている人はアスリートと同じくらいのストレスがかかるため、そのような傾向はみられなかったそうです。
また、2013年にティーンに向けて実施された実験では、ダンスはメンタルヘルスに良い影響があることが分かりました。多くのティーンが、ダンスの後には思考がポジティブになり、より自信を感じたと答えています。
これにはリズムに合わせて体を動かすことで、気分向上ホルモンのエンドルフィンが出ることが関係しています。
また、ダンスをすることでハッピーホルモンのセロトニンを分泌することができます。
ダンスはエネルギーをアップさせ、ストレス解消にもつながります。
鬱や落ち込みの改善にも効果があることが、たくさんの研究でわかっています。
私もダンスに救われた
ここで少し私の話をさせてください。
私は大学時代に1年間、台湾に留学していました。
日本で何年か中国語を勉強して行ったのですが、日本で教える中国語は大陸の中国語。台湾の中国語とは文字も発音もかなり違います。
勉強していったはずなのに、最初のうちは全く聞き取れず、かなりストレスが溜まりました。
それにプラスして英語で行われる授業も取っていたので、頭の中が3か国語でこんがらかり、どの言語でも自分の考えていることをうまく伝えることができない状態が続きました。かなりのフラストレーションでした。脳に毎日かなりの負荷がかかっていたのでしょう。
そして食事も合わず、眠りも浅く、毎日疲れていました。
少しホームシックにもなっていて、落ち込んでいました。
ついには不眠症になり、睡眠薬を飲み始めました。
朝になっても睡眠薬が抜けず、寝ながら授業に出ていました。
でもなぜか夜にはまた頭がギンギン。
あの頃の私の症状といったら、診断はされていないもののうつ病状態でした。
疲れているからできれば何もしたくない気分でしたが、ある日元気を振り絞ってダンススクールに通うことにしました。
クラスが始まる前までは心も体も疲れ切っていたのに、クラスが終わった後には心も体もエネルギーに満たされていました!
そして体が十分に疲れたからか、その日からぐっすり眠ることができたのです。
それからほぼ毎日ダンススクールに通うようになり(おい勉強しろw)、しまいにはダンスが好きな人を集めて放課後に踊るようになりました。
色々な国の人が集まるようになり、友達も増え、英語や中国語を使う機会が増えました。そしてあっという間に中国語が喋れるようになっていたのです。
この経験から言えることは、心も体も疲れている時こそ踊るべきだ!ということです。
ダンスをするには何も道具はいりません。
体ひとつあれば、すぐに始められます。
国も歳も関係ありません。
何も今すぐダンスクラスに通うこともありません。
上手く踊れなくてもいいのです。
音楽をかけてそれに合わせて体を動かしてみるだけです!
今すぐ踊りたくなるオススメのダンス映画4選
最後に、ダンスしたいムードを盛り上げるために、私のオススメのダンス映画をいくつかご紹介します♪
1.Shall we ダンス?
日本のダンス映画の名作といったら何といってもこれ。
バブル時代の名残といい、何ともないサラリーマンがダンスにのめり込んでいく感じといい、ブレイク前の竹中直人のキャラ設定といい、最高です!
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2.Shall we dance?
リチャード・ギアとジェニファー・ロペスという夢のようなキャストで演じられたアメリカ版「Shall we ダンス?」。日本版にはないハリウッドならではの演出が見ごたえがあります!
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3.Dirty Dancing: Havana Nights(ダンシング・ハバナ)
親の仕事の都合でキューバに渡ったアメリカ人女子が、キューバ音楽やダンス、そしてキューバンボーイにはまり込んでいく映画。ストーリーはありきたりかもしれませんが、音楽とダンスが素敵。
これを見て一時期キューバにあこがれたのですが、撮影地はプエルトリコだそうです(笑)。
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4.Honey ダンス・レボリューション
私が高校時代にダンスにどっぷり浸かっていた時に出た映画で、当時はファッション、音楽、ダンス共に最先端でかっこよく見え、もう何度見たか分かりません。
ジェシカ・アルバのダンスも見どころ!
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映画のトレイラーを見ただけで踊りたい気分になりませんか?
Then let’s start dancing!
Frontiers in Aging Neuroscience (2017). White Matter Integrity Declined Over 6-Months, but Dance Intervention Improved Integrity of the Fornix of Older Adults
European Journal of Sport Science (2014). Let’s dance – feel better! Mood changes following dancing in different situations
JAMA Pediatrics (2013). Influencing Self-rated Health Among Adolescent Girls With Dance Intervention
Harvard Medical School. On The Brain. Dancing and the Brain