前回のブログに書いたように、以前はよく「なんとなく不調」に悩まされていました。
風邪や病気というわけではないけれど、なんだかスッキリしない状態。
例えば、
・頭痛・なんとなくだるい、倦怠感
・疲れが取れない
・頭がぼーっとする
・体が重い
・低血圧
・便秘または下痢気味
・節々が痛い
・朝起きられない、目覚めが悪い
などなど、挙げたらきりがないと思います。
こんな症状が出ている時は、仕事にもなんとく身が入らない。家事もサボりたい。集中力も散漫で、まさに何もしたくなくなります。
しかも、傍から見てもわからない症状なので、理解されづらいですよね。
周りの人に優しくできなかったり、仕事にやる気がないんじゃないかと勘違いされたり、そんな自分に嫌気がさしたり・・・。
健康について調べていく中で気づいたのは、その「なんとなく疲労」には、
・副腎(ふくじん)疲労
・消化器官への負担
・血流の滞り
が大きく関係しているということです。
副腎疲労とは聞きなれない方も多いかもしれないので、ここで簡単に説明しておきます。
副腎は腎臓の上に位置し、コルチゾールやアドレナリンなどのホルモンの分泌を司る重要な器官です。ストレスの大きい生活や糖質中心の食事を続けていると、副腎はバランスをコントロールしようとホルモンを大量に分泌します。その結果副腎が酷使され、副腎疲労の状態となり、体も疲労感を感じてしまいます。
さらに、副腎疲労はアレルギーや鬱とも関係しているとも言われています。副腎疲労について詳しくは、また別のブログで取り上げたいと思います!
前置きが長くなりましたが、この「なんとなく不調」を改善する3ステップはこれです!
1 砂糖を控える
2 野菜をたくさん食べる
3 運動する
それでは、一つ一つを見ていきましょう。
1 砂糖を控える
私はもともと甘党なのでこんな風に思っていました。
「砂糖を抜く?じゃあクッキーもケーキもドーナッツもシュークリームもダメなの?え、無理でしょ!!」
砂糖は体に良いものではないとうすうす知りつつ、なかなか行動に起こせなかったんです。でも、砂糖を控えるようになってからは、体がすごくすごく軽く感じるようになったので、騙されたつもりでぜひ試してみてほしいです。
では具体的に砂糖はどう悪いの?
砂糖は血糖値を急上昇させる
まず、砂糖を摂ると血糖値(血液の中の糖分)が急上昇します。それを下げようと膵臓からインシュリンというホルモンが出て、血糖値はまた急降下します。血糖値が下がりすぎると体は危険信号を出し、今度は血糖値を上げるコルチゾールやアドレナリンといったホルモンを出します。
そう、副腎から出るホルモンです。
一日のうちに何度も砂糖を摂取すると、血糖値が乱高下を繰り返します。その度に、血糖値をコントロールしようと副腎が頑張ってホルモンを出すので、副腎疲労に陥ってしまいます。これは砂糖だけに言えることではなく、小麦粉などの精製された炭水化物や、血糖値を上げやすい高GI食品を食べた時も同じです。
仕事中や小腹がすいたときに、ちょこちょこクッキーや飴を食べていませんか?
そういったものを口にするたびに、体内では血糖値がジェットコースターのように上がったり下がったりを繰り返しています。それが「なんとなく不調」の原因になっているのです。
砂糖は腸内環境を悪化させる
人間の腸内には100兆個、1000種類もの常在菌が生息していると言われています。
その中でも善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌がいます。
善玉菌は食べ物を分解したり発酵させる働きをし、悪玉菌は食べ物を腐敗させる働きをします。
腸内菌のバランスは食べたものなどによって毎日変わっています。日和見菌は「悪玉菌」「善玉菌」の勢力のバランスを見て、その日勝ちそうな方になびく菌です(笑)。日和見菌で代表的なものでは、カンジダ菌やアルビカンス菌など。体内に必要ではありしも増えすぎると困る菌たちです。
砂糖は、悪玉菌や日和見菌の大好物。腸内の悪玉菌を増やし、お通じもを悪くします。また、カンジダ菌のエサになるので、カンジダ膣炎に悩まされている女性は、薬に頼る前に砂糖の摂取量を見直しましょう。
砂糖はビタミンやカルシウムの吸収を阻害する
一般的にお菓子やパンなどに使われる白砂糖は、精製される過程でビタミンやミネラルなどを取り除かれています。
そのためビタミンB1やカルシウムと結びついて消化されてしまい、体を元気にするために必要な栄養素の吸収まで阻害してしまうのです。
とはいえ甘いものを抜くのは難しいですよね!
「私、甘いものがないと元気がでない!」と言っている人をよく見かけます。私もそう思っていました。
同じ甘いものでも血糖値の上昇がゆるやかな、果物や蜂蜜、ココナッツシュガー、甜菜糖を選びましょう(果糖の取りすぎも、膵臓に負担がかかるので注意ですが)。
また、甘いものをどうしても食べたい場合は、食物繊維が豊富な野菜などをたくさん食べた後にいただくようにしましょう。食物繊維を先に食べることで、血糖値の上昇は比較的ゆるやかになります。
砂糖には強い依存性があります。マウスを使った実験で、コカインよりも依存性が高いという研究結果もあります。脱砂糖をした数日間は無性に砂糖を食べたくなったり、頭痛がしたりと、いわゆる禁断症状が起こることがあります。でも、しばらく抜いていると不思議と食べたいという欲求も起こらなくなるものです。
まずは3日間の砂糖断ちから始めよう
まずは3日間、砂糖を控えてみましょう。それができたら1週間、次は2週間やってみてください。
その後にドーナッツやケーキをガッツリ食べてみてください。いかに砂糖を摂取することが体にとって負担か実感できると思います!
私はしばらく砂糖を抜いた生活をしているので、久々にケーキなどを食べると頭痛がしたり、倦怠感が来るのをすぐに感じるようになりました。砂糖抜きの生活は体が軽すぎるので、また食べるとだるくなると思うと、不思議と体が欲しなくなるものです。
もちろん、たまにご褒美としてケーキを楽しむのはいいと思います。
一日に何度もクッキーやチョコレートをつまむのが、いちばんよくないですよ!
2 野菜をたくさん食べる
想像してみてください。1000年前、2000年前の人間が、ビニール袋に入った菓子パンやおにぎり、カップ麺、マフィンやドーナッツを毎日食べていたと思いますか?
主に食べていたのは野菜や穀物と、たまに肉。という食生活だったんじゃないでしょうか。
人間は野菜を食べて生きていくように創られています。
そう、野菜を食べないとどこかがおかしくなるんです。
野菜は言うまでもなく、体を元気にしてくれるビタミンやミネラルの宝庫です。
野菜に含まれる食物繊維は消化を助け、お腹の張りや便秘を解消してくれます。
特に食べるべきは緑の濃い葉野菜。ビタミンC、ビタミンB2、カロテンなど、体を元気にしてくれる栄養満点です。
サラダほうれん草や蒸したブロッコリー、さっと炒めた小松菜をたっぷり食べてみてください。
お通じも良くなって、体がスッキリするでしょう!
忙しくてそんな余裕ないという人には・・・
はいはい野菜が体にいいことは分かってるよ!でも忙しくて外食ばかり・・・
という方はこんな方法を試してみて下さい。
・サイドにサラダをつけてみる
・定食は炭水化物(ご飯・パン)からではなく野菜から食べる
・青汁を飲む
・グリーンスムージーをつくる
コンビニ食でもサラダを。コンビニのサラダは消毒液まみれなので逆に不健康という心配はありますが、野菜を全く食べないよりましです。
ちなみに同じサラダでも、ポテトサラダはサラダではありません!笑
ジャガイモは高GI食品で、血糖値を急上昇させます。さらにポテトサラダにはバターやマヨネーズなど、よろしくない脂肪分が大量に含まれていることがあるので、できるだけ避けるべきと私は考えています。
3 運動する
毎日忙しく生活していると、運動を取り入れるのはなかなか難しいですよね。
特にオフィスワークをされている方は、日中はずっとパソコンの前で作業し、家に帰って来てもテレビの前でダラダラしてしまうことも多いのでは?
でも、人間はずっと座っているようにはできていません。体を動かしてあげないと、血流が滞ってしまい、体を元気にする栄養素や酸素が体内に行き渡りにくくなります。また、血流が滞るとリンパ管も詰まります。リンパ管は老廃物を運び去ったり病原菌が毒素を撃退する働きをし、免疫を上げてくれます。血管には心臓というポンプがあり、生きている限り血が送ら続けますが、リンパ管にはそのようなものはありません。リンパ管は、自発的なぜん動運動や、筋肉の動き、動脈の拍動などによって流れます。ということは、運動をしないということは筋肉が動かずに脈拍も上がらないので、リンパ管の流れが促進されないということ。毒素や老廃物が流れないということです。これも、「なんとなく不調」の原因になっているのです。
ずっと座っているのは、喫煙と同じくらい不健康だとも言われています。
この他にも、運動にはストレスを解消する、睡眠の質を上げる、食欲をコントロールする、など数えきれないメリットがあります。
それはわかってるけど・・・
時間がない!重い腰が上がらない!運動嫌い!やる気がない!
という方も多いのではないでしょうか。
そんなあなた。
運動=ジムに行くだと思っていませんか?
私は、運動はいつでもどこでもできるものだと思っています。
運動=体を動かすこと です。ジムに行くだけが運動ではありませんよ!
例えば、こんなことは今日からでもできるのでは?
・いつもエレベーターやエスカレーターを使っているところを、階段をつかう
・バスや電車に乗るところを一駅歩いてみる
・一時間に一回は席を立って、トイレで軽くストレッチする
・深呼吸をして、横隔膜や肩甲骨を広げてみる
・家で腹筋やスクワットをする
ネットにはたくさん筋トレの動画があふれています。
今日から実践できることがたくさんあるはずです!
大事なのは、自分を変えたいという強い気持ち
運動を始めるには誰の許可もいりません。
お金や時間もかかりません。
大事なのは自分を変えたいと思うマインドだと思います。
この倦怠感を何とかしたい。
この頭痛を何とかしたい。
スッキリ気持ちよく毎日を過ごしたい。
そんなモチベーションがあれば、自然と空き時間を利用して運動することができるようになると思います。
私も毎朝10~30分程度、筋トレやヨガなどをしています。朝に運動すると本当に体が軽くなり、頭がスッキリして、逆に何もしないと気持ち悪い!というところまで習慣化してしまいました。
体が軽いともっと色々なことがしたくなる。
人にも笑顔を投げかけたくなる。
より素直な自分でいられる。
そんな喜びの連鎖が、毎朝自分を動かしてくれるようになったのだと思います。一度習慣化してしまえば、続けるのはさほど難しくはありません。
ということで、この他にも「なんとなく不調」を改善するためにできることは色々ありますが、まずはこの3つを意識してやってみましょう!
朝もスッキリ起きられて、体も以前より軽く感じるはずです♪