生理

月経カップのメリット・デメリットとちょっと詳しすぎる使い方

月経カップのメリット・デメリットとちょっと詳しすぎる使い方

こんにちは!

妊娠中&産後専門フィットネストレーナー&ヘルスコーチのYUMIです。

今回は月経カップについてお話ししていきます。

私は、月経カップを7年くらい使っていますが、本当にいい!と思っています

使い始めたきっかけは、やはり運動が好きなので、その度に紙ナプキンが蒸れたりずれるのが嫌だったからです。また、紙ナプキンはゴミも増えるのでエコ的な観点だったり、紙ナプキンに含まれていることのある有害物質などが気になったことも理由です。

月経カップを使い始めたことで、私自身は本当に生理と向き合うのが楽になったと感じます!

この記事では、月経カップのメリット・デメリット、そしてちょっと詳しすぎる使い方をご紹介していきます!

月経カップに興味があるけど、「使おうかな~?どうかな~?」と思っている方への後押しになればいいなと思います!

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月経カップのメリット6選

月経カップとは、ナプキンやタンポンと同じく生理用品の一種で、膣内に挿入して経血を溜めます。

繰り返し使えてエコであるなどのメリットがたくさんあるので、実際に使ってみて感じた点をご紹介していきます!

月経カップのメリットその① つけていることを忘れられる!

月経カップは、一度フィットしてしまえば装着感ゼロです。

シリコンでできているので、フィットすると身体と一体になって動く感じとなって、つけていることを忘れてしまいます。すなわち生理であることを忘れられるんですね!(生理痛がない場合)

なので、運動する人にはとってもおすすめです!

水泳する人も、生理がきたからといってお休みする必要はありません!温泉旅行などでも生理の予定を気にせずに入れるのが嬉しいですよね。

あまりに装着感がないので、つい月経カップの出し入れを忘れてしまいそうですが、12時間に1回は必ず洗って清潔に保ってくださいね。

月経カップのメリットその② かぶれにくい!

生理中にかぶれや痒みで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

生理時にデリケートゾーンのかぶれを感じている女性は約7割(1)もいるそうです。

その点、月経カップはかぶれにくいです!

生理時のかぶれの主な原因は、ナプキンが当たる部分の「ムレ」や「摩擦」です

月経カップは膣に装着するので、ナプキンやタンポンと異なり経血が肌に触れることがとても少ないのです。

多い日はまれに漏れることもあるのですが、おりものシートや布ナプキンを当てておけば防げます!

ナプキンでよくかぶれてしまうという方には、本当におすすめです!

特にムレやすい夏場は、本当に月経カップがあってよかったなと感じます。

月経カップのメリットその③ ニオイが気にならない!

ナプキンだと特有の「生理臭」が気になることってありますよね。
特に、夏場は「生理臭」が気になるので、こまめにナプキンを交換したくなるのですが、月経カップではそのニオイが気にならなくなるんです!

実は、あの特有の「生理臭」は、経血自体のニオイではありません。

経血自体はほぼ無臭なのですが、体外に出て酸化することによって臭くなります。

月経カップは経血が膣の中にあるカップの中に溜まるため、装着中に経血が空気に触れることがありません。そのため、あの嫌なニオイが発生しづらくなるんです!

月経カップのメリットその④ 経血量が把握できる!

一般的に生理が来ると、1回の月経期間で通常20~90mLの血(経血に含まれる他の成分を除く純粋な血液量)が出ていく(2)といわれています。

意外と少ないですよね!私の現在使用している月経カップの容量が25mLなので、このカップ約4杯弱となります。

月経カップを洗う度に溜まった経血量を目にするため、毎回どれくらいの経血が出ていくのが普通なのか、ご自身の経血量を把握することができます

経血量が少なすぎまたは多すぎる際には、何か異常がある可能性もあるので、早めに気づいて婦人科を受診することができます。

月経カップを使うことで、自分の健康状態をチェックするきっかけにもなるんです!

また、生理周期で月経血として出ていくのは真っ赤な血だけではありません。

月経血には血液のほかに、剥がれ落ちた子宮内膜組織、膣分泌液、子宮頸管粘液などが含まれているんですね!なので、経血に透明の液が混ざっていることもあります。

そういったものを通して自分の健康状態を知ることができるのも、月経カップの面白いところだと思います。

月経カップのメリットその⑤ 環境に優しい!

紙ナプキンにはプラスチックや高分子吸収剤などが使われています

これらは自然に戻ることがない物質のため、環境負荷が高いんです。

そこで、Google Bardで「日本では大体一年間で何万枚のナプキンが消費されているのか」聞いてみると、なんと約780億枚だそうです!(3)

ざっくりした計算ですが、東京ドーム約16万9千個分になるといわれています。

つまり、紙ナプキンだけでものすごい量のゴミが出ているということがわかりますよね。
紙ナプキンは緊急時や災害時に衛生を保つためにとても役に立ちますが、普段の生活では一人でも多くの方が月経カップに変えるだけで、ゴミが減らせて地球のためになります!
同じように環境負荷の低い選択肢として、布ナプキンが挙げられることもありますが、洗う時にたくさんの水を使うことがあります。
月経カップは少量の水でちょいちょいと洗うだけなので、布ナプキンよりも水の使用量も抑えることができるかもしれません。布ナプキンのようにつけ置きや、洗った後に干す手間がないのも嬉しいですよね!

しかし、布ナプキンの方が身体に合う方もいらっしゃると思うので、ご自身に合った方法を選んでください。

月経カップのメリットその⑥ お財布に優しい!

月経カップは1個4000~5000円くらいするので初期投資がかかりますが、正しくケアして大切に使えば何年も使うことができます

私が、以前使っていたDiva Cupは5年も使えました。

Diva Cupは5000円ほどで買ったので、1年に13回生理が来るとして5年使うと、1回の生理期間あたり約77円の計算です。

一方で紙ナプキンだと、一袋500円~900円くらいしますし、昼用や夜用を使い分けたりするので1回の生理期間に一袋では足りない場合もありますよね。

なので、長い目でみると月経カップはお財布に優しいんです!

月経カップのデメリット4選

では次に、月経カップのデメリットについて話していきます。

月経カップのデメリットその① 初期投資が必要になる

メリットその⑥でご説明したように、月経カップは1個4000~5000円くらいするため、最初にお金がかかってしまいます

もちろん、長い目で見ればお財布に優しいのですが、メーカーによって形が異なったりサイズも様々ですので、購入した月経カップが合わずに買いなおしが必要になったりすることもあります。

また、トイレに落としてしまうトラブルが起きたりすると、衛生面で「さすがにもう使いたくない…」と感じて買いなおしをするなんてことも。このような場合に、一回の購入費用が紙ナプキンなどに比べて高くなってしまいます。

月経カップのデメリットその② 慣れるまでに時間がかかる

月経カップの出し入れにはコツがいるんですが、私自身も一番初めはやはり緊張しました。

中には「取れなくなっちゃった!?」と焦る方もいるんですが、膣の構造を知っていればそれほど奥まで入ってしまわないということが分かるので、この後の使い方の章で詳しくご説明していきますね。

月経カップのデメリットその③ 外出先での出し入れが難しい

月経カップを出し入れする際に、手洗い場が一緒になっているトイレの確保ができないと使用するのは難しいと思います

膣から出して血まみれのカップを片手で持ったままパンツを履いて、トイレの個室を一旦出て、手洗い場で洗ってから個室に戻りまた装着するという流れをしなければならないので、なかなか煩雑です。

血まみれのカップを公衆トイレで洗っているところを、誰かに見られるのも恥ずかしくて嫌ですよね。

但し、月経カップは12時間に1回洗えば大丈夫です。

量が多くて漏れてくるなどの状態でなければ、朝に自宅で月経カップを入れて、外出先では出し入れせず、帰宅後にお風呂などで洗うことができるので、私は外出先で出し入れすることはあまりありません

一日二回の出し入れで済むのであれば、手洗い場付きのトイレ環境がない方でもお使いいただけるかと思います。

その他にも、もう一つ月経カップを用意しておいて交換したり、おしりふきやデリケートゾーン用ワイプでさっと拭いてから再装着するなどの工夫で外出先でも出し入れしている方もいるそうです。

月経カップのデメリットその④ 細菌感染のリスクがある

月経カップは、12時間に1回出して洗う必要があるのですが、それ以上入れっぱなしにしてしまうと雑菌が繁殖し、細菌感染に繋がるリスクがあります

また、生理サイクルが終わったら一度煮沸消毒が必要です

煮沸消毒をサボってしまうと、細菌感染のリスクが上がります。

稀なケースではありますが、トキシックショック症候群(TSS)という細菌感染が原因で死に至るリスクのある病気にかかってしまうこともあります。但し、TSSのリスクはタンポンの方が高いと言われています。

生理後の煮沸消毒を手間に思う方はいらっしゃるかもしれません。

私も、以前は煮沸消毒用のお鍋を用意し、家族の目を盗んでぐつぐつと煮沸消毒をしていたので、とても面倒に感じていました。

ですが、月経カップ使用歴6年目にして月経カップ用の消毒器に出会いました!

水を少し入れて月経カップをセットし、ボタンを押すだけで消毒ができるので、とても楽になりました!

月経カップはどんな方に向いている?

以上のメリット・デメリットを踏まえて、”月経カップはどんな方に特におすすめなのか”ということなんですが、運動する人やナプキンでかぶれてしまう人、ニオイが気になる人は是非使ってほしいと思います!

また、以下の2点に当てはまる方も一度試してみていただきたいです。

①月経カップを出し入れしてそのまま洗える環境にある人
出し入れしたい時にすぐ洗える環境があるのは大事だと思います。

学校や職場で手洗い場とトイレが一緒になっている個室がないと、他の人の目に触れるので嫌かもしれません。

また、小さいお子さんのいるママさんですと、トイレ中も後追いされて一人でゆっくりトイレにいられなかったり、お風呂に一緒に入ったりすると思います。「月経カップを出し入れしたり、洗っている場面を子どもに見られたくない!」と、躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。

これは、ナプキンやタンポンでも同じ状況かもしれませんね…ママさん、本当にお疲れさまです!

②タンポンに慣れている人や性交経験がある人
そもそも「自分の膣を触ったことない」、「指を入れたこともない」という方は、月経カップを出し入れすることに抵抗があるかもしれません。

私も11歳くらいから生理が始まって、結構早い方だったのですが、当時に月経カップを使うことは怖くて無理だったと思います。

ちょっと詳しすぎる月経カップの使い方!

それでは、いよいよ月経カップの使い方をご説明します。これについてはYoutube(8:54あたりから)で模型と月経カップを使って説明しているので、そちらも是非見てみてください!

月経カップの出し入れ方法

月経カップは、挿入すると子宮頸管の入口部分にフィットします。

子宮経口は普段閉まっているため、月経カップは頸管の入り口で必ず止まり、子宮の奥に入ってしまうということはありません。

なので、「奥まで入っちゃって取り出せなくなったら怖い」という方も、膣に終わりはあるので恐れないでください!

【カップの入れ方】

    1. 月経カップを折り曲げる


      月経カップを半分で折り曲げて二つ折にするか、先端だけ少し折り曲げてください。
      私は先端だけ折り曲げる方が、先が小さくなり、中で開きやすくなるので好きです。

    2. 膣に挿入する
      膣は斜め後ろを向いているので、真っすぐ上ではなく斜め上を目指して入れます。
      入れるときには、ちょっとかがんでスクワットすると入れやすいです。片脚をつま先立ちにしたり、台にのせても入れやすいかもしれません。
      入れるときには、左手で膣の入り口を少し開き、右手でグッと月経カップを押し込んでください。
    3. 膣内で月経カップを回して開く
      月経カップが中に入ったら、カップを一周回して折り曲げた部分を開きます。
      パカっとカップが開く感覚がしたらOKです。カップがちゃんと開かないと、膣とカップの間に隙間が空いてしまい、漏れの原因となりますので、しっかり一周回してくださいね!

【カップの出し方】

  1.  月経カップのつまみ(ステム)部分を掴む
    月経カップのおしり部分にはしっぽの様なつまみ(ステム)が付いていることが多いです。取り出す際には、このつまみを掴んで引っ張ってください。

  2. ふんばる
    奥の方にあって中々掴めなくなることがあります。そんな時には、便を出すときのように少しお腹に力を入れると月経カップが下がってきます。なので、取り出しはトイレを済ませた後にするのがおすすめです。
  3. 3つの指で掴む
    つまみを掴んだら、3本指でカップのおしり部分を少し凹ませると取り出しやすくなります。

細かい注意点なのですが、取り出す際に経血が手に付くことがあるので、取り出す前にトイレットペーパーをいくつか切って置いておくといいです。カップやお股を拭くために使ってください。

お風呂でやればもっと楽なのですが、朝などの忙しい中ではそういうわけにはいかないと思うので、是非覚えておくといいですよ。

また、月経カップをトイレに落とさないように注意してくださいね~!

月経カップを取り出す頻度

月経カップは12時間に一回は必ず取り出して洗います。なので、1日2回、多い時は3回を目安に出し入れすると良いです

多い日は、漏れ防止におりものシートや布ナプキンをあてておくと安心です。

月経カップの選び方

現在、月経カップには様々なタイプがあるのでどれを選んだら良いのか迷うと思うのですが、経血量が多いのか少ないのか、そして出産経験の有無によっても変わってきます。

経血量が多い方や出産経験がある方は、大きめのカップがおすすめです。

固さも色々あるのですが、最初はやわらかめタイプからスタートすると良いです。出し入れする時に痛みを感じにくいですし、やわらかい方が入りやすいかもしれません。

しかし、やわらかめタイプは漏れやすいことがあるので、気を付けてください。頻繁に運動をする方は、固めタイプが漏れにくくおすすめです。

また、月経カップのつまみ部分(ステム)は、膣が短めな人だと外に出てきて不快に感じるかもしれません。ステムは切ってもOKなので、ご自身の使い心地に合わせて調整してくださいね。

私は最初は、月経カップの元祖であるDiva Cupから始めました。

固さがちょうど良く感じます。また、他社の製品も使ってみて気づいたのですが、DIva Cupはニオイがうつりにくいです。経血の色が移りやすいのが気になる点ではありますが。

月経カップのメリット・デメリットと使い方まとめ

この記事では、月経カップのメリット・デメリット、詳しすぎる使い方をご紹介しましたが、いかがでしたか?

運動が大好きで、仕事も育児も忙しい私にとっては、月経カップが本当に役立っていると感じています。

女性にとって人生で何度も訪れる生理期間の憂鬱を、少しでも軽減できる方法が見つかることを願っています!

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