アメリカで大人気のライフコーチ、マリー・フォーリオ(Marie Forleo)さんのコンテンツが好きでよく見ています。Marie TV(マリーTV)というYouTubeチャンネルでは、人生や仕事に役立つマインドセットのコツを分かりやすく&面白く解説してくれくれるので、毎回モチベーションをアップさせてくれます!
先日のエピソードで、私の抱えていたとある問題に対してすごく腑に落ちる答えを得ることができたので、何度もリプレイして友達にもシェアしまくりました(笑)。
このサイトを読んでくださっている方々にもシェアしたく、マリーさんに直接許可をいただくことができましたので、このエピソードの抄訳を載せたいと思います。
題材は、「Why you focus on the negative (and how to stop):なぜネガティブなことばかり重視してしまうのか(そして止める方法)」です。
始まりはフレッドさんという40年も会社を経営している方の質問から。
フレッドさんは自分が重ねてきた成功よりも、たった一つの上手くいかなかった商談の方にばかりフォーカスしてしまうのが悩みだとか。このパターンを脱却するにはどうしたらいいのかという質問でした。
全体的にとっても良い日だったのに、一日の終わりに起こったネガティブなことで、喜びがすっ飛んでしまうことってありますよね。そして夜の間ずっとそのマイナスなことを頭の中で何度もリピートしてしまい、眠れなくなってしまうなど。
私も人生の全体としては上手くいっているはずなのに、何か一つ嫌なことがあって、ずっとそればかり考えてしまうということがあります。
みんな同じようなことで悩んでいるんですね。
それに対して、マリーさんはどのような回答をしてくれたのでしょうか?見ていきましょう!
ネガティブ思考の根源は私たちに備わる本能「ネガティビティ・バイアス(負の先入観)」
まず、私たちには本能として「ネガティブ・バイアス(負の先入観)」というものが備わっています。その名の通り、ポジティブなことよりネガティブなことを重視してしまうという自然の本能です。
私たちは自然界で生きるにあたり、「脅威」を過大評価して「機会」を過小評価するように何十万年も前から鍛えられてきました。
例えば、夜中に草陰から物音が聞こえたとしたら、
「虎が襲ってきたに違いない!」と思った方が、
「お友達のエリックがカプチーノを飲みに来たに違いない♪」と思うより
生き延びる確率は高いですよね。
このように、負の先入観が備わっていることで私たちは危険を未然に察知し、生き延びてくることができました。
でも現代の私たちにとってこの本能は、嫌な気持ちに陥らせる一方です!
しかも、ネガティブな経験は長期記憶に素早く移行してしまうので、ずっとネガティブな気持ちに浸ってしまうのです。
ネガティブ思考は健康にとっては最悪です。
なぜなら、
・免疫力を弱める
・不安感を増大する
・野心をなくさせる
からです。
だからこそ一刻も早くネガティブから脱却するためにできる3つのことを、マリーさんはこう説明しています。
1.名付けて飼いならせ(Name it to Tame it)
どういうことかと言うと、ネガティブ思考が起こった時に「あ、これは負の先入観なんだな」と自分で認識することです。
まずは自分を責めないこと。
そしてこれは負の先入観だと気づくこと。
自分の脳の原始的な部分が、生き延びるために働いてくれているんだな、ということをまずは認識しましょう。
2.わざと気をそらす
ネガティブなことを考えないようにするには、わざと他のことをして気を紛らわすことです。これはスキルを要することで、自分にとって最も良いことに注意を置く練習が必要です。
脳は、心の焦点を定めることを許したものによって形作られます。
だから、痛みの方にばかり心を向けるのではなく、何かポジティブで生産的なことに心をシフトする必要があります。
例えば、
・紙を取り出して、今までで最高の「感謝なことリスト」を書く
・エクササイズのクラスに出る
・最高な映画を観る
・誰かが何かするのを手助けする
などなど何でも、ネガティブなこと以外に心の焦点を定められるようなことを選んで、実践してみましょう。
3.20秒ルールを活用する
これは、食べ物が落ちた時によく言う「3秒ルール」のことではありません(笑)。
何かのポジティブな出来事を思い出して、少なくとも20秒間じっくり味わうことです。
「負の先入観」へのベストな敵対法は、ポジティブな出来事や思い出にできる限り浸って、それを脳に焼き付けることです。
例えば友達と週末遊びに出かけて、別れた後に友達がありがとうメールを送ってきたとします。そんな時、ただ読んで「そうだね楽しかったね」と思って終わるのではなく、少なくとも20秒間をフルに活用して、友達と過ごした素晴らしい時間を鮮明に思い出します。この時、週末のポジティブな思い出を脳に焼き付けることが大切です。
まとめ
最後にマリーさんはこんな名言を残して締めくくっています。
”When your brain gives more weight to the negative, remember you have the power to tip the scale.”
「脳がネガティブ思考に重きを置くとき、あなたにはその天秤を反対に傾ける力があることを思い出して。」
自分がネガティブなことばかり考えてしまうときは、本能のままに動いているということです。そして、ポジティブ思考は、練習で鍛えられるのです。
思考の舵取りを本能のままに任せないで、自分の意思で考えることを選択できるよう鍛えましょう!
これは筋トレと同じです!鍛えれば鍛えるほど思考の舵取りが楽になるはずです。
私はこのマリーさんのエピソードを見て、冒頭に述べたとある問題に向けていた脳のエネルギーを、本当に自分が今すべきことに向けるべきなのだと気づきました。
それは忍耐と労力のいることですが、ネガティブな思考に浸かったまま何もしないのは、思考をポジティブに向けて行動に移すことより楽なことなので、いつまでもそこに浸かっていたかったのかもしれません。
心配するくらいなら行動する。それが結果につながり、自信に変わるのだと思います。
日々直面する仕事や、人間関係や、ダイエットなどにおいても、この思考法を活用してみてくださいね!
ちなみに、「気にしぃ」な方にはこの本を激しくおすすめします。人生短いので、自分にとって価値のあることに意識を向けるようにしたほうがお得ですよ!マリーさんの言う通り、私たちにはその力がありますから。
それでは、ネガティブ思考を手なずけて、もっともっと健康に!
https://www.marieforleo.com/2017/09/negativity-bias/
https://www.youtube.com/watch?time_continue=12&v=Ty1RQ8bYM-I