このサイトでは、健康になるために出来ることあれこれを紹介していますが、私は本当の意味で健康になるために最も大事なことは、マインドだと思っています。
健康を手に入れるために、運動や食事や睡眠を完璧に整えたとします。でも、心がネガティブで、常に自分は十分じゃない、ダメな存在だ、と自分を責め続けている場合、その人は本当の意味での健康ではないと思います。
一方で、体に何か問題があったとしても、心は感謝と喜びに満ち溢れている。そんな人の方が幸せじゃないでしょうか。
人は、現状に満足することは絶対にありません。満足できないようにできているんだと思います。
例えば、わたしたちは常に、今手に入っていないものに着目しがちです。
「あと3キロ痩せたら」
「彼氏/彼女ができたら」
「結婚できたら」
「あの洋服が手に入ったら」
「あのプロジェクトが成功したら」
「この仕事をやめられたら」
「あの人がいなくなったら」
・・・それを手に入れた時初めて幸せになれると思ってしまいます。
もちろん、それが手に入れば満足するでしょう。一時的に。
でも瞬く間に、別の心配事や欲望が生まれてくるものです。
私も結局は現状に満足できない人間なんです
例えば私は、忙しい仕事を辞めてアメリカに行き、専業主婦をしていた時期があります。最初は時間がたくさんあって、ストレスもなくていいなぁと思っていました。でも1週間もすると、自分がそこで何をしているのかわからなくなり、すぐに外で働きたいと思いはじめました。その時はビザの関係で正規の職に就けなかったのですが、インターンやフリーランスを試してもなかなか思うようにいきませんでした。そして、早く日本に帰ってまた企業で働きたいと熱望するようになりました。
でも、いざまた会社勤めを始めてみると、お客さんや上司の要望に押しつぶされそうに感じることがあります。忙しさやプレッシャーに疲弊して、すべて投げ出したくなることもあります。
そこで気づいたのが、本当に自分って現状に満足することがないんだなと。
企業勤めをしていれば辞めたいと思うし、働いていなければまた勤めたいと思う。一つの仕事が嫌になって辞めても、また新しい仕事もいずれ嫌になる。本当に悪循環ですよね。こんなことを続けていると、自分が信じられなくなってしまいます。そして自分を責めるようになってしまうのです。
同じような経験をしたことがある方も多いのでは?
持ってないものではなく、持っているものに目を向けよう
自己嫌悪に陥ってしまうのは、自分が手に入れたいと思っている状況を、上手く手に入れられていない自分を責めてしまうからです。つまり、持っていないものにばかり目を向けてしまっていて、自分がいかに恵まれているかを忘れてしまっているのです。
私はすべての悩みや、うつ病などの病気でさえ、これが原因だと思っています。
私が専業主婦に嫌気がさして、外で働きたいと思うようになったのは、「時間に自由のあることの素晴らしさ」を忘れてしまったからです。一方で、仕事を始めたと思ったら辞めたくなってしまうのは、「仕事があるという素晴らしさ」を忘れてしまったからです。
考えてみれば、仕事があるというのはいかに素晴らしいことでしょうか。朝起きて、奉仕するべきところがある。どんな仕事であれ、人の為、世の中のためになっているのです。しかも毎月決まった額がきちんと支払われている。仕事がなくて困っている人もたくさんいるのです。仕事をしたのに正当な対価を払ってもらえない人も山ほどいるのです。仕事内容が少し気に食わないからといってうじうじするのは、いかに贅沢な悩みでしょうか。
という具合で、今悩んでいることから一旦視点をずらしてみると、自分がいかに恵まれているかということが見えてくるのです。
たちまち笑顔になれる「ありがとうの習慣」
一つの習慣をオススメします。
それは「ありがとう」を数えることです。
一日の終わりに、今日「ありがとう」と思ったことを5つ挙げてみてください
本当にシンプルなことでいいんです。例えば、
・今日も一日を頑張ってくれたこの体にありがとう
・食べるご飯があることにありがとう
・二本の足で歩けることにありがとう
・安全に吸って吐けるこの空気にありがとう
・暖かいお日様にありがとう
・飲み水になってくれる雨にありがとう
・一日の終わりに体を包んでくれる布団にありがとう
自分ってこんなにもたくさんのものを持っている、与えられている、と思いませんか?私はこれをすると、たちまち笑顔になってきます。
朝起きたら、仕事中に、また夜寝る前など、たくさん数えてみてください。出来ればノートに記録していってみてください。誰かとシェアするのもいいと思います。
現代は物であふれていて、昔のように身を守るために色々な努力をしなくてよくなりました。例えば昔であれば、寝ている間に外敵や猛獣から襲われることがあったでしょうし、農業も今のようにシステム化されていなかったら、ききんが起こったらたくさんの人が亡くなったのです。今のように水道をひねればきれいな飲み水が出てくることはなく、下手したら何気なく飲んだたまり水が命取りになることもあったのです。
現代人はこれらのことを心配しなくて良くなった分、他の些細なことに心配するようになってしまったのではないでしょうか。
今一度、原点に戻って、自分が何を持っているか見直してみませんか?いかに自分が恵まれているか、幸せな時代に生きているか気づくと思います。
冒頭で触れた、すべてが完璧じゃなくても幸せな人は、持っていないものではなく持っているものにフォーカスして、それに感謝しているから幸せなのです。
まずは今与えられているものに感謝する。
そこから、どうしたらより良くできるか考える。
そして、自分なら出来ると信じてあげること。
それでは、「ありがとうの習慣」を日常に取り入れて、もっともっと健康に!