娘の奥歯が生えてきて、生野菜を食べるようになった!
という内容をインスタのストーリーに載せたら、フォロワーさんからこんなご質問をいただきました。
『うちの子、最近野菜全然食べなくて…お子さんいつもどんなご飯食べてますか?』
とご質問をいただきました。
我が家のモーちゃん(1歳7ヶ月)も野菜がめちゃくちゃ好きなわけではないんですが、ふつーに食べます。
でも子供って放っておいてもふつーに野菜を食べるようにならないんですよね…
人間とは元来、甘いものを好むように出来ています。
だから母乳も甘いんですね。
我が家でも、モーちゃんに野菜を食べるようになってもらうために、色々な工夫をしました。
ということで、今回のブログにまとめていきたいと思います!
野菜を食べない子供にならないように試みたこと5つ
1.妊娠中・授乳中から気を付けていた
産む前にさかのぼるのですが、脳科学者のリザ・エリオット氏著の『赤ちゃんの脳と心で何が起こっているの? 』を妊娠中に読みました。
その中で「母親の食べているものと子供の好みが直結する」という研究があったのです。
妊娠中も授乳中も、私の食べたものが赤ちゃんの味覚に影響すると。
妊娠前から自分の健康のために野菜をたくさん食べるようにはしていたのですが、妊娠中・授乳中はより気を付けていました。
妊娠中の食べ物と赤ちゃんの味覚に関しては、『子宮内で経験した味覚は赤ちゃんの食べ物の好き嫌いに影響を及ぼす可能性がある』と動物を使った実験で明確に示されています(1)。
母乳もお母さんの食べたもの味が赤ちゃんの味覚と直結しているという研究がいくつもあります。
例えば、母乳で育てられた子とミルクで育てられた子を比較すると、母乳で育てられた子の方が野菜を積極的に食べることが分かっているとのこと(1)。母乳を飲んだ赤ちゃんが、母親の食べ物を通して野菜の風味に親しんでいたからなのではないか、と考えられています。
いやいや、そんなのもう遅いー!!
母乳あげてないor断乳しちゃったー!!
という人もいらっしゃると思いますし、母乳が絶対というわけではないと思いますが。
でも、今妊娠中の方や授乳中で離乳食が始まっていないという方は、これを読んで野菜を食べるモチベーションが上がればな、と思います。
▼妊娠中に食べていたもの
▼授乳中に食べていたもの
2.ベジファーストで、褒めまくる
我が家では、ベジファースト、つまり野菜から始めに食べることを基本のルールとしています!
野菜⇒たんぱく源⇒糖質⇒デザート
が基本の順番です。
野菜を先に食べることで、血糖値の上昇が緩やかになります。
するとインスリンが大量に出て、血糖値を急激に下げようとすることもありません。
インスリンが出すぎると、空腹感を覚えます。
よく「おにぎりをあげて、パンをあげて、お芋もあげてもすぐにお腹が減ってしまう。成長期だな~」という声を聞きますが、これは血糖値を急上昇させたため、インスリンが大量放出され、すぐに空腹感を覚えてしまうためです。
また、食物繊維は「かさ」があるので、低カロリーでも満腹になりやすいです。
なので、我が家では血糖値の安定の意味でも、大人も子供も「ベジファースト」です。
ちなみに、お芋やかぼちゃなどの根菜類は野菜にカウントしません。
これらはでんぷん質の多い野菜なので、糖質にカウントします。
でもその「ベジ」を「ファースト」に食べてくれないんだけどっ!!
というのが問題なんですよね。
我が家では、
野菜を食べないと次に行けないシステム
にしています。
つまり、野菜・たんぱく源・ご飯を違うお皿に載せます。
野菜を食べられたら、めちゃくちゃ褒めた上で、たんぱく質をあげます。
子供を褒めると、「ドーパミン」という脳内神経伝達物資が出ます。
「ドーパミン」は、やった!達成した!という時に分泌される神経伝達物質で、これが出ると同じ行為をもっとやりたくなります。
だから、野菜を食べられたら褒めまくる、というのがミソです。
子供の脳のしくみを逆手に取るんですね ( ✧Д✧) キラーン
これは子供によると思いますが、うちの子の場合は、次に食べられるモノを見せた方が、「次もあれが食べられるんだ!」と思って食べるスピードが速くなります。
苦手な野菜がプレートに載っていても、手は届かないけれど見えるところに、大好きな卵やブルーベリーが並んでいると、それが「インセンティブ」として働き、よく食べてくれます。
でも子供によっては、「なんでそれを今食べさせてくれないの!!」と泣き崩れてしまうこともあるようなので、その子によりけりですよね^^;
3.残したり投げたりしたらご飯終了
いつだって「ベジファースト」がスムーズだったわけではありません。
生後13~15ヶ月の犬歯が生え始めたあたりから、嫌いなモノを投げるという現象が起こりました。
この時はすごく悩んだし、作ったものを投げられるのがとても悲しかったです( ;∀;)リアルに泣きました(笑)。
悩んで何人かの先輩ママに相談したところ、
「食べるまで他のモノはあげない。投げたら食事終了でよし。お腹が空いたら嫌でも食べるから」と言われました。
それを早速実践したところ、
朝食を投げてごはん終了
↓
お腹空いて泣く
↓
また投げてごはん終了
↓
お腹すいて泣く
↓
しぶしぶ食べる
と、ちゃんと食べましたー(゚∀゚)ー!
こんなことを何度か繰り返した後、「この人には逆らえない」というのを学んだのか、すんなり食べるようになってくれました。
お腹が空いたまま過ごさせるのはちょっと罪悪感があったし、こちらも忍耐力がいることです。
しかし、私は「野菜を食べられない子になってしまう方が可愛そう」だと考えます。
なぜなら、野菜からしか摂れない栄養素を摂れなくなってしまうし、腸内環境も乱れるし、野菜の美味しさを知らない子にならないでほしいからです。
食物繊維をたくさん食べることによって、腸内細菌のバランスが保たれます。腸内細菌は免疫力を保ったり、頭の回転や情緒の安定にまで影響することがわかってきています(2)。
なので、この辺りは厳しめにしつけるようにしています。
4.歯ごたえ、味には気を付ける
味が嫌いではないが、歯ごたえが苦手ということもあります。
その子の歯の生え具合に合った硬さか、確認してみると良いです。
例えば、葉野菜は奥歯がないと噛み切れません。
火を通してソテー状にしたり、プロセッサーで細かく刻んだりする必要があります。
また、うす塩味では食べなかったが、ガーリックソルトなら食べることもあります。
最初は食べなくても、ごま油やオリーブオイルを一滴たらして和えて「ほら、美味しくなったよ!」と楽しそうな声で言えば、すんなり食べることもあります。
食べないときはひと手間加えると良いかもしれません。
5.どうしてもダメならグリーンスムージーに全部入れてしまえ!!
機嫌が悪くてどうしても食べない日は、グリーンスムージーに全て突っ込みます。
緑の野菜からしか摂れない栄養素も多いので、緑は絶対に毎日必須で与えています。
以下が、よく作るグリーンスムージーのレシピです。
・ケールひとつかみ
・バナナ半分
・アーモンドミルク100cc
・水100cc
・ピープロテイン(無味)大さじ1
・フラックスシード 小さじ1
これにたまにオーガニックカカオパウダーを入れてチョコレート風味にすることがあります。
グリーンスムージーなら甘いので、喜んで飲みます。
まとめ
とにかく我が家では、
・ベジファースト
・わがままに負けない
ことを徹底しています。
しつけに関しては厳しくやる、が我が家のモットーです。
「叱らない子育て」が流行っている今、逆を行っているようですが、子供は親が良し悪しを教えてあげないと、分かりようがありません。
今泣かせるのが可愛そうで野菜を食べさせないよりも、今は泣いてもこの先ずっと野菜を食べられる子になる方が、彼女のためになると考えています。
大丈夫、私の友人の言葉を借りれば、お腹が空いたら嫌でも食べます。
この子をトレーニングしてあげていると思って気長にやれば、きっと食べるようになります。
参考になればと!
1. リザ・エリオット (2017). 赤ちゃんの脳と心で何が起こっているの?
2. ジャック・ギルバート, ロブ・ナイト (2019). 子どもの人生は「腸」で決まる: 3歳までにやっておきたい最強の免疫力の育て方